僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

井上陽水コンサート

2009-05-26 23:32:19 | Weblog
25日、酒田市民会館「希望ホール」で行われた井上陽水のコンサートを満喫してきました。
彼は御歳 60歳還暦です。にも拘らず、その歌唱力は20代の頃となんら遜色なく見事に高く通る、搾り出すような歌声を披露してくれました。

特に故忌野清志郎と一緒に作ったバラード調の「帰れない二人」には魂が洗練されるほど心地よいものでした。アルバム「氷の世界」の中ではシングルカットされた「心もよう」より好きな曲です。
17番目に歌った「少年時代」は相変わらず韻の踏み方の秀逸さを感じ、言葉遊びの巧みさも際立った曲です。歌声の衰えを知らない彼は果たして神なのでしょうか。
タモリが陽水と公園を歩いていた時に歌ってくれた、ビートルズの「The Long and Winding Road」を聴いたときの感動を忘れる事が出来ないと語っています。またこれ以上の歌唱力を持った人物は現れないだろうとも話しております。
それほどまでに人を魅了する歌声を授かった陽水という人物はきっと神の思し召しがあったとしか思われません。

15曲めの「氷の世界」では曲の中で演奏したハーモニカを惜しげもなく観客席に放り投げるショーも見せてくれました。

アンコールの後、定番の「夢の中へ」と「いっそ セレナーデ」を歌ってくれました。最後の最後まで手を抜かぬ人、フォークの帝王と呼ばれる由縁がこのあたりにあるのでしょう。
欲を言えば「傘がない」と「人生が二度あれば」が聴きたかったな~

パンフレットを買って、その日の夜、リバーサイドホテルに泊まりました。