僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

二度目のときめきが空虚か真実か

2019-01-01 23:58:45 | 


僕はもう一度彼女に恋をした

校庭の正門から二本目の桜の根本に

古いブリキの箱を探す

あった あった

確かに埋めた失恋の文字が
幾重にもなって見っかった

それらを捨て去ったら また
秘密を封入して そこを立ち去る

銀河系の宇宙の果てに
一滴の光を放ったら

氷の粒のように返ってきたのさ

だからこそ また笑う ただ想う

運命論者が諧謔的であてこすりの達人だったら
神様も許してくれそうだから

今日も土手の斜面で寝転んで
再びの淡い感情を赤面しながら
もんどりうちながら
かえすがえす推敲する

そしてもう一度の青春だなあなんて言って
神様と彼女を驚かすんだ