僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

2019-01-21 20:28:15 | ことば


ネプリーグで、なぜハタハタは魚偏に神と書くのかを説明していた。
雷の鳴る時期にハタハタは捕れるから魚偏に雷の鱩はわかるが、「はたた神」あるいは、「はたはた神」が
雷の別語だから鰰だということだった。
まるで「もののけ姫」に出てきた「たたら神」みたいだよね。

カミナリは神鳴りが語源だ。
カミナリのことを「いかずち」ともいう。「いか」は、
「荒々しい」とか「猛々しい」とか「立派な」という意味の厳し(いかし)で、「つ」は助詞、「ち」は、「みずち」や「おろち」の「ち」で「霊」を表す。
他に「霹靂」や「雷電」もカミナリ様のことだよ。

山形では「らいさま」とか「おかだっつぁま」という方言がある。後者の語源はよくわからないが、
長野では「おかんだっつぁま」というので
恐いお母さんのことだろうか。
それとも「お母さんとお父さん」の両者を表すのか。

因みに以前も書いたが、「稲妻」は稲夫のことで
稲光が稲に当たると米を実らせると考えられていた。
夫(つま)が妻(つま)に誤用されたと思われる。

カミナリに「様」をつけたり「公」を付けるのは
讒言によって大宰府に左遷された菅原道真の祟りを鎮め
敬い弔う意味合いを持つのだろうか。