僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

アンビヴァレント(ambivalent)

2009-03-22 20:33:41 | Weblog
渡辺淳一の作品に「二律相反」という言葉が出てきました。その後に、「アンビヴァレント」とでてきたので、たぶん「二律背反」の間違えではないかと思います。

アンビヴァレントとは、ひとつの物事に対して、相反する価値が存し葛藤する状態のことです。
二律背反とは「互いに矛盾する二つの命題が同時の権利で主張されること」の意味になります。
「田舎は自然が美しく観光地も多く、人情味が厚く自慢だが、結婚適齢期をすぎると親や周りがあれこれうるさい!田舎を自慢していたがいつのまに田舎が嫌いになる。」
こんな状態を二律背反、アンビヴァレントと言います。

姪の結婚式

2009-03-21 23:43:32 | Weblog
姪の結婚式に出ました。旦那さんは芯の通った男気のある方で、良き伴侶を見つけ安心しました。
姉も義兄も3人立て続けの披露宴はとても大変だったでしょうが、何はともあれ一段落ですね。お疲れ様でした。

披露宴のメニューの一部です。

オードブル取り合わせ


気仙沼産フカヒレ尾びれの上海風姿煮


伊勢海老と鮪の姿盛り


国産牛フィレ肉のステーキ トリュフソース


たくさんのお料理を堪能しました。

他人から受け取る情報

2009-03-20 22:36:01 | Weblog
アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士は人が他人から受け取る情報(感情や態度など)の割合について次のような実験結果を発表しています。

○ 顔の表情 55%
○ 声の質(高低)、大きさ、テンポ 38%
○ 話す言葉の内容 7%

話す言葉の内容は7%に過ぎず、残りの93%は、顔の表情や声の質だというのです。実際には、身だしなみや仕草も大きく影響するのでしょう。

全国中学アイスホッケー大会

2009-03-20 20:35:31 | Weblog
2月に行われた全国中学アイスホッケー大会で、山形市立蔵王一中が1回戦で釧路市立北中に0-106の“歴史的スコア”で惨敗しました。
競技人口が少なく、県内に高校アイスホッケー部はゼロ。練習リンクにも恵まれない環境では致し方ない結果でしょう。
けれど選手たちはめげることなく「来年こそは1勝を」と練習に励んでいるとのことです。

オードリー春日

2009-03-19 21:09:07 | Weblog


「節約が上手そうな有名人」の1位にお笑い芸人の春日俊彰(オードリー)が選ばれました。理由として「だいぶ売れてきているのに貧乏性がぬけていない」や「結構貯蓄している」などが挙げられました。
彼はいまだに家賃39000円の風呂なしのアパートに住み、近くのコインシャワーを利用しているようです。家具や電化製品もゴミ捨て場から拾ってきているし、5年間で「美味しんぼ」全巻揃えたそうですよ!
今一番の悩みは地デジ対応テレビが拾えないことだそうです。
彼の夢、一戸建て購入のため節約まっしぐらという感じです。好きだな~
そんな彼とかれの漫才。

太陽がいっぱい

2009-03-19 19:32:36 | Weblog


ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演の1960年に製作されたサスペンスタッチの映画です。
1950年代後半、ローマ、イスキア島。出身の卑しいアメリカ青年リプリー(アラン・ドロン)は金持ちの放浪息子フィリップ(モーリス・ロネ)をアメリカに連れて帰るようフィリップの父に依頼されるところから物語りは始まります。しかし、フィリップは帰ろうとせずリプリーは5千ドルの報酬金を受け取ることが出来ませんでした。フィリップは、ナポリに近いモンジベロという漁村に腰を落ち着け、豪華なヨットを買い込み、パリ娘の恋人のマルジェ(マリー・ラフォレ)と享楽の日々を送っています。しかも、フィリップはリプリーを奴隷か下男の様にぞんざいに扱うのです。そのうちリプリーは金への欲望と、エスカレートするフィリップの嫌がらせに対する復讐心から殺意を抱くようになります。そしてついに、ヨットで沖に出て二人きりになった時をねらい太陽がサンサンと輝く中で殺害計画を実行。死体はロープで縛り、海へ捨てました。陸へ上ると彼はサインを練習し、パスポートを偽造し、偽の手紙をタイプして送ります。嘘に嘘を重ねて、やがてフィリップの恋人だったマルジェさえも手に入れて……。フィリップに成りすまして念願の豪遊生活を送ります。
完全犯罪は成立するでしょうか。
「太陽がいっぱいだ」と呟くラストシーンは印象的。輝く太陽を浴びながら、計画通りに金と女を手に入れて喜びに浸るリプリー。ニーノ・ロータの音楽が、リプリーの運命をどのように暗示するのでしょうか。心に沁みる旋律です。
ストーリー、サスペンス感とも巧くまとめられていますが、やはり何よりも若き日のアラン・ドロンの妖しげな魅力、鮮烈な太陽と青い海、白いヨットの印象が強烈な映画です。

太陽と月の法則

2009-03-18 22:31:47 | Weblog
松田充弘(マツダミヒロ)さんの著書からの引用です。

太陽は自ら光を放ち、
輝いています。
月はその光を受け、
輝いています。

二つの存在は相反するモノ。

でも、その二つがあるからこそ
いま私たちは生活することができています。

自分から情熱を発して、他の人を照らす存在も必要だし、
自分から光ることはないけれど、
光っている人の力を受けることによって、
自らも光っていく存在も必要です。

自分がどちらのタイプなのかを確認して、
自分とは逆のタイプの存在をも認め、
それぞれの役割を尊重し合い
協力していきましょう。

ポワンカレ予測

2009-03-18 22:21:11 | Weblog
数学的に厳密ではないが、たとえて言えば、宇宙の中の任意の一点から長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻ってきて、ロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できた場合、宇宙の形は概ね球体(=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか、という問題がポワンカレ予測です。

今、目の前に、アンパン(穴が無い)とドーナツ(穴がある)があったとします。
一匹の蟻が、アンパンまたはドーナツの、どちらかの中に居て、絶対に外には出られないとします。
ポワンカレ予測は、「蟻は、1本のロープを使って、自分が居るのがアンパンの中なのかドーナツの中なのかを判別することが出来るか否か」っていう問題です。
それを、数学的に証明する方法が無かったんです。
ポワンカレ予測が出た当初、想定できる形は、アンパンかドーナツかの2種類だけではなく、どんな形状が何種類想定できるかも示されていませんでした。
その後、サーストンの幾何化予想が、想定する形として、アンパン、ドーナツ、二個繋がったドーナツ、三個繋がったドーナツ、、、などに明確に分類しました。
そして、「その分類に従えば、アンパンだけがロープを手繰り寄せられる」ことを示しました。

グレゴリー・ペレルマンは、想定できる形状は、サーストンの幾何化予想が示した分類で正しい、ということを示し、ポワンカレ予測を解決しました。