僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

雌伏して時を待つ

2019-01-12 18:22:24 | スポーツ
蜀の劉備玄徳がまだ国を持たず、諸国を流浪していた時、
「龍が沼の淵に潜むのは、時期を待ち、天に昇らんが為」
と説いた。

 明治大学ラグビー部は田中澄憲監督自身が3年の時の1996年を最後に
大学選手権の頂点から遠ざかっている。


 彼がヘッドコーチから監督に昇格してから様々なことに着手してきた。
9連覇した帝京大学の岩出雅之監督から規律の大切さを学び
元サントリー監督のエデイ・ジョーンズからは明確なビジョンをみんなで共有する重要性などの帝王学を学んだ。

 そして学生たちには各々かならず毎日遵守する3つのことを挙げさせて実行させた。
プラス、筋力、持久力、スキルなど個々のベースアップにも取り組んだ。

 雌伏するというのは、ただ我慢して待つのではなく
その時にしかできない勉強や体験をして力を貯めるということだ。
ただ負けて悔しがるのではなく、正しく勝つため対策を練るという意味合いになる。

田中監督の努力や明大各選手の頑張りが結実し大学選手権優勝の栄冠を手にした。




ただこれに満足せず、次は追われる立場なので更なる研究と研鑽を積み努力し続けるべきだろう。

今日だけは勝利の美酒に酔い、溜飲を下げる一時であろうことは許されるであろう。

田村隆一 帰途

2019-01-10 18:32:55 | 
詩を読むと心が豊かになるのだろうか。
瑞々しい言霊に震えるほど感動を覚えることも
ひょっとしてあるかもしれない。

言葉について書いた田村隆一の詩を下に示すが・・・

人は悲嘆に暮れているとき、言葉は無力だ。
無力だが立ち直るのも言葉が知らしめてくれるのだろう。







帰途

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
言葉のない世界
意味が意味にならない世界に生きてたら
どんなによかったか

あなたが美しい言葉に復讐されても
そいつは ぼくとは無関係だ
きみが静かな意味に血を流したところで
そいつも無関係だ

あなたのやさしい眼のなかにある涙
きみの沈黙の舌からおちてくる痛苦
ぼくたちの世界にもし言葉がなかったら
ぼくはただそれを眺めて立ち去るだろう

あなたの涙に 果実の核ほどの意味があるか
きみの一滴の血に この世界の夕暮れの
ふるえるような夕焼けのひびきがあるか

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで掃ってくる

れもん

2019-01-09 23:56:01 | 思い出
私にとってレモンとは、you tubeで二億回以上再生された米津玄師の「Lemon」でもなく
さだまさしの「檸檬」でもなく
高村光太郎の「レモン哀歌」でもない。

Long long ago 寒河江市に存在して
実在していたはずなのに
儚くて侘しくて朧気で
いたいけで
心細げで
寄り添ってあげるよ
と言ったら
そこはかとなく
後ずさりするように
別離を告げられた場所なのでした。

ダ・カーポ

2019-01-08 23:50:18 | 音楽
昭和51年、確か山交ビルの山交ホールだったか
「ダ・カーポ」のミニコンサートを観に行った。

友だち3人で久保田広子さんの柔らかく透き通った歌声に心打たれたものだ。

久保田広子さんと榊原まさとしさんの二人は
1980年に結婚した。

結婚するって本当ですかと思って
追いかけるように私も1985年に結婚した。

以下は1974年11月に発売になった「ダ・カーポ」の
レコードアルバムである。






ダ・カーポとは、「はじめから」という音楽記号で
「初心忘れるべからず」という意味合いを
持たせたらしい。

ジャケットのラッパジーンズも時代を反映している。


今もご夫婦で仲良くステージをこなしているのは
素晴らしいことだ。

納豆汁

2019-01-08 00:38:06 | 食べ物
納豆餅って全国区の食べ物じゃないそうですね。


すごーく残念です。
私の大々好物です。
サバ缶のように納豆餅も流行らせようかとも
思ったりします。

そして山形というか、私の家では
1月7日は納豆汁を食べます。
春の七草も入れて栄養満点です。
納豆は包丁で叩いたりしてペースト状にして
味噌と一緒に溶かし入れます。
具材は芋がらは必ず入りますね。




もひとつ定番の七草粥を食べて一年の無病息災を願うのです。
ちょっと味にインパクトが足りなかったので
ゆかりをかけたり
ピリ辛の漬物と一緒に食べたりして。


納豆汁も七草粥も体ほっかほっかになりますです。

人生が二度あれば

2019-01-07 23:59:19 | 音楽
この頃、友人のお父様が入院するだとか、他の友だちの母上は
わらしがえりの様相を呈してきたとか、
なんだかそんな年齢に差し掛かってきたことを
実感している。


「アンドレ・カンドレ」の芸名でデビューし、
「カンドレ・マンドレ」がデビュー曲だった井上陽水は
「人生が二度あれば」という名曲を残した。

その曲の歌詞が脳裏を巡る。


父は今年二月で六十五

顔のシワはふえてゆくばかり

仕事に追われ

このごろやっとゆとりが出来た

父の湯飲み茶碗は欠けている

それにお茶を入れて飲んでいる

湯飲みに写る

自分の顔をじっと見ている


人生が二度あれば

この人生が二度あれば





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4日の夕食

2019-01-04 20:34:12 | 食べ物
娘が春巻きを作ってくれた。
豚バラ、細竹、シメジ、スイスチャードなど
細切りにした具材を使ったそうだ。
パリッとした皮の食感と肉の甘味と野菜と細竹の
歯応えが絶妙に調和している。




妻にゲソ天を拵えてもらい


蕎麦を茹でてもらった。

辛味大根おろし等と共に頂いた。




甘めのつゆにネギと大根おろしを
たっぷり入れて啜り
春巻きとイカゲソ天をかじりながら
また啜り、
至福の時を感じる。

寒河江にて

2019-01-03 23:47:38 | 趣味
寒河江の和ダイニング遊季で
中学の同級生8人で飲んだ。
話に夢中で料理の写真をとらなかった。

フルーツライン左沢線で寒河江駅で降りる。
長崎駅やら金沢駅を通る・・・羽前付きだが。


ボタンを押さないとドアが開かないし
閉めるボタンを押さないと開いたまま。

集まりまで時間があったので
寒河江美術館で郷間正観画伯の絵を鑑賞する。






ちょっと有意義だった。