各種メディアが注目していた
新元号は「令和」
原典が万葉集とのことで
大学時代に愛用していた注釈本を開いたら
確かにありました。
天平二年正月十三日に
大伴旅人の邸宅で梅を見ながら
宴会を開いた際に詠まれた歌三十二首。
その序文に。
「初春の令月にして気よく和らぎ」
(初春のよき正月で天気は良く風も穏やか)
その時の情景のような温かい日に
飛び込んだニュースでした
(夜は寒くなりましたが)
その後にある三十二首は
風流なものから艶のあるものまで様々。
そこは今と変わらないようです。
花を見ないでスマホを見る人が
いるかいないかの違いはありますが。
その中の一首を紹介します。
「春されば まづ咲く宿の梅の花
ひとり見つつや 春日(はるひ)暮らさむ」
春になるとまず咲くこの家の梅の花を
ただ一人見ながら春の長い日を暮らすことであろうか
(山上憶良)