先日の防災セミナーは大変有意義でしたし、講師の山口大学教授が分かりやすく説明していただけました。
東日本大震災では当初予想のマグニチュード7.5から実際はマグニチュード9だったことと当初予想をはるかに上回る広範囲だったこと。
マグニチュードは、7.5の280倍のエネルギーがマグニチュード9だということ。
阪神淡路大震災と比較しても地震の揺れが大きく長時間だったこと。
このような事例から話が始まりました。
東日本大震災の死者行方不明者は約19000人だったが、児童生徒及び教職員の死者は書き方が変ですが少なかった。
これは、明治と昭和に2回震災にあっており、日常の防災教育・避難経路の確保などある程度できていたため。
しかしながら、当初想定の7.5を大きく上回り広範囲にわたり停電等により津波情報の収集も出来ず適切な避難行動の判断ができなかった。その結果、孤立した学校もあった。
校舎屋上に避難した学校では、防災無線や懐中電灯などの緊急用備品が低層階にあり、使用できなかった。
学校外で部活動をしていた生徒の掌握・指示に時間をようし津波行動が遅れ犠牲者を出した。
通信網・交通網が遮断され保護者との連絡が取れなかった。
保護者に引き渡した後に犠牲になった。
学校で待機させた場合の備え(食料や毛布など)の備蓄が出来ていなかった。
学校・教育委員会・自治体との連携が出来ず教職員が長期にわたって避難所運営に携わった。よって、本来業務の子供たちへの対応が不十分だった。
と、学校の状況分析を説明していただけたので非常に参考になりました。
今年度は、防災の委員会を立ち上げましたので昨日の委員会でさっそく説明しメンバーに知らせました。
当校は、来週の土曜日に親子で登校をして登下校時の災害が発生した場合、何処(学校・近くの避難場所・自宅など)に逃げれば良いのか?を親子で考える機会を創りました。
また、消防局からの講演でさらなる意識付けをする事になっています。
大変すばらしい事業になります。
しかしながら、校長並びに学校側が考えた事業であり、PTAの当委員会はそれに乗っかるだけになってしまいました。
が、防災の委員会を立ち上げただけでも非常に喜んでいただいているので、きっかけを創れた事には良かったと思っております。
山口大学の先生とも夜遅くまで交流できました。
全国的にも、PTAの防災委員会って聞いた事が無いとおっしゃられてましたので、今年度で終わらないよう継続し続けられるようにしたいと思っております。