ゲゲゲの素。

「江戸の妖怪展」を観に行ってきました。
江戸～明治あたりの書物や巻物、玩具など、
妖怪に関するもののオンパレード。


あらためて感じたのは、人間の想像力の凄さです。
万物に霊的なもの、奇怪なものを見つける能力です。
子供の頃、おばあちゃんの家に泊まりに行くたび、
天井板の年輪や模様が何かの姿に見えて、
眠れなかったことを思い出しました。


眼に見えたものが、頭の中で加速度的に形を変えて行く。
音楽にも似たような力があると、信じています。


由紀さおりさんが「最近の音楽には行間がない」とおっしゃっていました。
全部説明されないと理解が出来ないのは、想像力がないからです。
俳句、短歌。
ポンと言葉を投げかけただけで、
波紋が広がる脳ミソを、
誰でも持っているのです。