vagabond moon

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親の言うことは聞くべきではないが、聞くべきである。

2008-06-04 01:23:13 | 曲作り
ピアノのおけいこに行くたび、妹は泣いて帰ってくる。

おけいこ前のわずか30分の予習で、音大出の人妻先生をごまかそうとする根性は見上げた小学5年生だ。
しかし、世の中それほど甘くない。

続ける根気ないのにプライドあるから、ややこしい。
親の言うことを聞くから、こんなことになる。


才能ないヤツになんで習わしたんのやろ、お母ちゃんアホやな。と兄は思いつつ、ポロロンとピアノを弾いてみた。

ムムム。
ちょっと楽しいやんけ。
シミソって押さえるとごっつ気持ちエエなぁ。
音楽室の肖像画のオッサンたちもみんなピアノで作曲したんだよね。
ここをこうして…と。

いつのまにか大阪弁から東京弁にシフトしつつ、兄はピアノで一曲作った。
中学1年生、初の作曲である。


時は流れ、兄はなんとか音楽でメシを食うことになる。
ある日、お母ちゃんを問いただしてみる。

「ピアノ、妹じゃなくて俺に習わすべきだったんじゃないの?」

「あんっ。あんた小4の時習いたい?って聞いたら放課後は缶ケリやりたいからヤダって言ったでしょうがっ!」


ピアノ。上手くなりてぇ。








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