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パロマ湯沸かし器事故

2006-07-16 16:01:55 | 風景
 ガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故。30年ぐらいまえは良く耳にしたようにおもうが、安全装置が防いでいていまではもう大丈夫だと思っていた。

 この手の事件では、まずメーカーの姿勢が問われるし、マスコミもそこを集中的に攻撃する。確かにパロマ社の姿勢や対応はちょっと疑問である。また、先般話題になったトヨタのロッド切断事故も同じである。

 本来ならば事件や事故が発生する前に、”可能性”の段階でリコールなり、徹底周知し調査する責任がメーカーにはある。

 パロマ社の姿勢は、だれが売ったのかわかりません。売ったあと改造されたから自分たちの責任ではありませんと言ってるように聞こえる。これは言い過ぎか?

 市販薬では、”かかりつけのお医者さんに相談し、用法、容量を守り・・・”とすべてのテレビコマーシャルや製品パッケージに記されているとおり、あきらかに誤用は危険だし、またいままでお医者さんの処方箋がないと出せなかった成分をもつ薬も”規制緩和”で市販薬として出せるようになったこともあって、厚生労働省と製薬メーカーが合意したのだろう。ここまでしっかりとしていても、問題が出たときに、製薬メーカーのメーカーたる責任は追及されてしかるべきなのは間違いない。

 松下電器のファンヒーターの事件も、対応についてはメーカーとして”できるかぎりのこと”をした部類に入るのであって、メーカーの本来の対応からすればやはり失格である。

 毎日のように使う家電製品やガス機器などで事故はあってはならない。メーカーも自社の製品が直接間接含めて関係して人が死んでしまう。特にユーザーが死んでしまうようなことがあって気持ちの良いはずがない。

 どんな無茶なことをしても、発火しない。何十万回使っても安全装置が働くというものを作るのはコストもかかることだし、実現には大変な研究開発が必要だろうが、でもメーカーはそれを追求すべきだ。

 シンドラー社のエレベータ事故にせよ、松下電器のファンヒーターの事件、トヨタハイラックスのロッド切断、そしてパロマの事故。すべて”安全”という言葉が軽く使われている典型的な例である。また保全体制とメーカーとの連携、事故報告を拾う組織と管理する組織、そして製造者との連動などが脆弱すぎるのは許せない。

 作ってあとは知らない、という姿勢が見え隠れする”大手メーカー”の横暴とも言える姿勢。業界を代表する立場として、業界の信頼を守るのも崩すのも自分たちにかかっているということにも目を向けてしかるべき対処をすべきである。

 信頼はお金では買えない。


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