市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

訴訟の提起

2019-12-06 | 文化芸術
今日出席した教育民生常任委員会の様子。

背中を見せている方が執行部(職員)です。



議案の中に、全国的にもあまり例がないケースで市が訴訟を起こす、というものがありました。

山田橋の稲荷台1号古墳から出土した重要な文化財87点を無断で持ち出しているとして、当時発掘調査を担当していた男性を相手取り、返還を求めるものです。
持ち出したのは1990年ですが、判明したのは98年。
男性は昨年12月以降話し合いにも応じなくなり、「発掘者である自分が整理、報告する権利がある」などと主張しているそうです。

1号墳からは、あの有名な「王賜」銘鉄剣が出土しています。「王から鉄剣を授けた」ことを意味する銘文が刻まれている1級資料で、現在は佐倉市の国立民俗博物館で保管されています。
市は、「王賜」銘鉄剣の国指定重要文化財を目指しています。
今回持ち出された87点は、「王賜」銘鉄剣の周囲で出土したもので、それらが揃ってはじめて「王賜」銘鉄剣の評価が高まるのだそうです。

なので、何としても取り返したい。

困ったことに、当時、発掘や資料整理、保管などの責任をほとんどこの男性に任せていたそうで、写真や図面などの記録や報告書も無い状態なのだそうです。ああ・・・。

それにしても、
「持ち出されてから29年でしょ?今まで何してたの?」と素直に思いますよね。
はい、常任委員会で素直に指摘しました(苦笑)。

常任委員会も、もちろん自由に傍聴できます。ぜひ一度足を運んでみてください!
質疑答弁のやり取りがグッとリアルで内容も分かりやすいので、本会議よりもこちらの方がおススメですよ~

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