市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

子どもたちにとっていつでも「おかえり」がある「みんなのいえ」

2019-12-24 | 子ども
「自立援助ホーム」とは、中学卒業から20歳未満(学生は22歳まで)で、虐待などで家庭で暮らすことができなかったり児童養護施設を巣立ったりした子どもたちが暮らす施設です。

先日、市内青柳にある自立援助ホーム「みんなのいえ」を運営しているNPO法人光と風と夢の代表・小倉さんと、「みんなのいえ」で暮らすAくん(19歳)からお話を聞く機会がありました。



「みんなのいえ」は3年前にスタート。男子6名定員で、現在5名の青年たちが暮らしています。

お話してくださった小倉さん

児童福祉制度や市原市の虐待の状況、「みんなのいえ」の様子など、盛りだくさんの内容。
データも交えてわかりやすく教えてくださいました。

公費は一人当たり月額1万円のみという厳しい状況ですが、クラウドファンディングも活用して、
「資格を取りたい」
「富士山に登ってみたい」
など、子どもたちのチャレンジも後押ししています。

その他詳しくは、こちらの小倉さんへのインタビュー記事のサイトをぜひご覧ください
自立援助ホームで働きながら自立を目指す若者に、心から安らげる「安全地帯」を

続いて、「みんなのいえ」開所当時から入所しているAくんからもお話を聞きました。
物心ついたときから「殴られた記憶しかない」。
周りの大人にも、学校の先生にSOSを発信しても、気づいてもらえなかったそうです。

どうしたら世の中の虐待を減らせると思う?という質問には
「子どもよりも親へ支援してほしい。親に足りないのはお金と時間」。
親に対しては「憎さと感謝」という相反する気持ちを抱えながらも、
「自分は一人では生きていけない。周りの支えがあって生きている」
と迷うことなく前を見据えて語るAくんの姿に、胸が熱くなりました。

将来の夢は「自立して車を買いたい」。レーサーになりたいのだそうです。
彼の未来に心からエールを送りたいと思います。

そして、今も市内のどこかで苦しんでいる子どもたちや、その子どもたちを懸命に救おうとしている方々のために、私も少しでも力になりたい。
全ての人々に、幸せなクリスマスが訪れますように。


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