メモ1
《別の方向から就学相談会の言葉を探すために》
目の前にいる、障害のある「ひとりの子ども」が、世界をどう見ているのか。
その子のこころのありか、興味や楽しみ、安心や希望はどこにあるのか、を考えてみる。
そのために、まず自分を、教室においてみる。
「わたしは、なにを感じるだろう? 不安? 安心?」
何が不安? 安心は何か?
「学校」のルールを理解できるか、守れるか、で、子どもを「値踏み」する前に、「6歳の自分の身体とこころ」で、「初めての教室」に座ってみる。
「わたしは、どんなことを感じるだろう?」
「わたしは、何者かということを、わたしは、何を手がかりに、知るだろう。」
「何を、学び始める、だろう。」
「先生は、わたしが《ひとりのこども》の姿に、見えているだろうか?」
「みんなは、わたしが《おなじ一年生》に、見えるだろうか?」
「どうすれば、わたしも《子ども》の一人だと、気づいてもらえるだろう?」
「ショーガイジという『生き物』のように言われるけれど、わたしはただの子ども。」
たくやという名前の子ども、こうじという名前の子ども。ゆうたという名前の子ども。
「わたしも、『わたしたち』のなかに入れてほしい」
「『あの子たち』とか『ひまわりさん』と呼ばないで、『わたしたち』のなかに入れてほしい。」
「『あの子たちを理解してあげましょう』じゃなくて、理解はいらないから、少しくらいいじわるされてもいいから、『わたしたち』と呼んでほしい。」
「『ショーガイジ』とか『コベツ』、『トクベツ』じゃなくて、名前を呼んで笑いかけてほしい」
「言葉を真似させ、覚えさせるためじゃなくて」
「どれくらい分かっているかと、確かめるためじゃなくて」
「ただ、わたしに話しかけてほしい。」
「『いじめられますよ』とお母さんに伝える前に、『いじめらたら、すぐに言ってください。大人が見守るのは当たり前のことですから』という言葉を知ってほしい」
「『分からない授業はかわいそう』という言葉じゃなくて、「分けられる人生の孤独」を考えてみてほしい」
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