ワニなつノート

べてると、りんごと、統合教育 (2)



前回、自分のメモをもとにブログを書いたので、
「土」の説明を省略しすぎました。
改めて、向谷地さんの文章から引用します。


     ☆

【農薬で身体を壊し、農薬を使わない農法に挑戦したが、
りんごの木は次々に害虫や病気に侵され収穫は激減していく。

そればかりではない。
まったく手をかけない「放置されたりんご園」に対しては、
当然のように周囲のりんご農家も、害虫や病気の蔓延を心配する。

収入も途絶え、爪に火を灯すような極貧生活と地域からの孤立の中で、
木村さんはついに死に場所を求めてロープを手に山に入る。

しかし、そこで木村さんは、
普段から見慣れた山の木々が何故病気にもならず、
害虫にも侵されずに育っているのかに目をとめるのである。

そこで、気づいたのが「土」であった。

りんごが本来持っている生命力の源は、
多様な生物体系が息づく柔らかなホクホクした「土」だったのである。

その上に、りんごが育ちやすい環境を整えていく。
まさに、りんごと自然と対話しながら、手を出しすぎないように、
自分の役割をわきまえた仕事をこなしていく。

それは「りんごが主人公」だということを常に心がけることである。

りんごは無農薬という制約の中で、
さまざまな害虫や病気に侵されるというリスクを背負いながら、
自然と調和し最も自分に適った実り方を取り戻していく。

そうした木村さんの苦労は、無農薬栽培に挑戦して8年目で開花する。】

(『べてるな人びと』向谷地生良 一麦出版社 )


うーん。改めて書き写しながら、
これはこれだけで、じっくり味わいたい気分になりました。

私のことばがじゃまにならないように、
これだけをお楽しみ下さい(*^。^*)
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