今朝の東京新聞に「定員内不合格被害者」の記事が載っている。
12月1日の朝日新聞の一面でも「定員内不合格」の問題が取り上げられた。
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千葉県教育委員会が、校長宛「通知」で繰り返している言葉。
「県民の信頼を損ないかねない憂慮すべき事態であり、遺憾であります。」(令和3年3月)
「県民の信頼を損ないかねない憂慮すべき事態であり、遺憾であります。」(令和5年3月)
「依然として定員内不合格者がいることは、憂慮すべき事態であり、遺憾であります。」(令和6年3月)
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「残虐と闘うには、まずそれを残虐であると認知する能力が必要」だ。
いままでは、「高校は義務教育じゃない」という言葉に隠されて、すべてを個人の能力にすり替えられてきた。
ようやく「定員内不合格」が「問題」としてオープンに語られるようになったと感じる。
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アリスミラーの『禁じられた知』のあとがきを思い出す。
アリスミラーが語ったのは、体罰や性虐待についてだった。
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【このような事態は歴史始まって以来のもので、前例もありません。その問題が公の場で論ぜられるのが新しいのです。
この問題は、あまりにも痛ましく、表沙汰にすべきでない恥ずかしいことだと考えられていたのです。そもそもこの種の問いは、科学者たちからさえほとんど出されたことがないのです。
子どもが実際、どのような状態にいるのか、ほとんど知られてはいませんでした。被害者である子どもたち自身が、自分のせいでこういう目にあうのだと信じているほどでした。】
(『禁じられた知』アリスミラー・1983)