『知的障がいを持つ人の自立生活』…。
私にきた話なら、丁重にお断りするテーマです。
いくらヒデを講師にって言っても、
3分で帰っちゃうかもしれないし…(@_@;)
ヒデを知らない人たちは、
ヒデのことばが分からないだろうし…。
2年前の「高校の会20周年集会」のときなんか、
打ち合わせでお昼は食べたくせに、
出番前に帰ってやがったもんなぁ(-“-)
それより何より、私が断る理由は、
そのテーマで参加する人たちは、
私の話には興味ないだろうと思うのです。
なぜなら、実際の障害者の自立生活を担っている人たちにとっては、
その人が「どの学校を出たか」ということには、
あまり関心がないでしょう。
養護学校出身だろうと普通学級出身だろうと、
そんなことには関係なく、
大人になった「今現在」の生活をどう支援するか、が
日々の切実な課題だろうと思うのです。
では、なぜ、引き受けたのかと言えば…、
一番は「ヒデの大事な仕事」だからです。
ヒデが、知的障害者としては日本で初めて
「他人介護料厚生大臣特別基準」を認定されたのは2年前です。
たぶん、今もヒデだけでしょう。
ということは、このことを身をもって伝えることができるのは、
日本にはヒデしかいないのです。
これって、ほんとはすごーい「仕事」だと思うのです。
だって、そうした介護料が広く認められれば、
多くの知的障害のある人たちが、親や施設にとりこまれずに、
自由に暮らせる幅がひろがるはずなのです。
まさに他の誰にもできない立派な「仕事」です。
まあ、ヒデのお金がなくてピンチだということも
あるのですが…(@_@;)
もう一つの理由。
このテーマで私に依頼してくるような人は、
岩ちゃんくらいでしょう。
岩ちゃんならケンカを売っても大丈夫そうだし、
ヒデをネタに自立について考えてみるチャンスだと思いました。
という訳で、11月までボチボチと、
ヒデをネタに考えてみます(゜.゜)
そう思って、翌日あたりに、思いついたことがあります。
私の知っている「自立生活」には、
少なくとも3通りの形があります。
一つ目。
青い芝の会の人たちが、「親は敵だ」と言いながら、
自分たちの生活を作り始めた「自立生活」。
二つ目。
「親は敵だ」と言わざるを得なかった障害者の話にうなずきながら、
でもわが子に「親は敵だ」と言われないようにと願った親が
普通学級にこだわりながら、
子どもを子ども自身と社会に委ねる「自立生活」。
三つ目。
養護学校や特殊学級を選び、でも施設ではないものとして、
「自立生活」といわれるものを求める「自立生活」。
これは、あくまで、私の個人的なおもいつきの分類です。
でも、わたしにとっては、腑に落ちる思いつきでした。
(つづく)
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