既に今から14年前になるが、資料館でなく現用ジェット戦闘機たるF15Jを空自浜松基地を訪問して目にした記憶を紹介したい。
そもそも、この浜松基地訪問は、当時の航空マニアたる先輩の誘いにより同行したというものだが、当方も機械や乗り物大好き人間なので二つ返事で了解したというものだった。
我が国の空自ではF2戦闘機を日米共同開発(させられたらしい)しているが、未だF15Jは主力戦闘機である。近々F35が導入されるのであろうが、ベトナム戦争で活躍した50年も前のF4ファントム戦闘機を未だ使用しているが、それもやっと終焉を迎えるのだろう。
実際の見学はF15J用の格納庫内で見学することになった。ここで、定期点検とか、ある程度のユニット部品の取替など整備を行うなうのだろう。ただし、エンジン換装だとか重整備となると、ライセンスメーカーである三菱重工の名古屋工場へ移動して行うのだろう。というのは、格納庫内で見掛けた整備工具機器は、電源車とハンドツール程度の小規模なものしかなかったことから、そんな想像を巡らせた。
コックピット内も覗かせてもらったが、計器板など内部の撮影はしないでとの要請を受けた。やはり、計器類や表示パネルなど制御系(アビオニクスと呼ぶ)は、同じF15でも隔年で更新されており、それなりの分析力ある者が見れば現状レベルとか秘匿事項が漏れてしまうのを防ぎたいということだろう。
関心を持って眺めたのが機体後部のジェットエンジンノズル部だ。民間航空機では過去のコンコルド以外には使用されていないアフターバーナーという出力増強装置だが、戦闘機には大方採用されている。ために、エンジンのジェットノズル部には、ノズル開閉機構が付いている。つまり、アフターバーナー付きジェットでは推力可変域が広い訳だが、アフターバーナーONの場合の様な強い推力の場合は最大径とし、アフターバーナーOFFで出力を絞った場合は、ノズル径をすぼめジェット流速を維持するというのが目的だと想像される。これは例えて見れば、水道ホースの出口を指でつまんで狭くすると、出口の流速が上がって出る水の勢いが増すというものと同様のことだろう。ちなみにジェットノズルは非常に高温となり、しかも航空機では軽さが求められる。たぶん、ノズルの羽はインコネル、リンク関係はチタン系の素材が使われているのだと想像した。なお、写真はF15Jで、空母発着をしない陸上からの離陸と着陸を前提とする戦闘機だが、着艦フックと同様のものが装着されていることが判かる。これは、あくまでも何らかの緊急時の非常停止用として備えているものだそうだ。
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そもそも、この浜松基地訪問は、当時の航空マニアたる先輩の誘いにより同行したというものだが、当方も機械や乗り物大好き人間なので二つ返事で了解したというものだった。
我が国の空自ではF2戦闘機を日米共同開発(させられたらしい)しているが、未だF15Jは主力戦闘機である。近々F35が導入されるのであろうが、ベトナム戦争で活躍した50年も前のF4ファントム戦闘機を未だ使用しているが、それもやっと終焉を迎えるのだろう。
実際の見学はF15J用の格納庫内で見学することになった。ここで、定期点検とか、ある程度のユニット部品の取替など整備を行うなうのだろう。ただし、エンジン換装だとか重整備となると、ライセンスメーカーである三菱重工の名古屋工場へ移動して行うのだろう。というのは、格納庫内で見掛けた整備工具機器は、電源車とハンドツール程度の小規模なものしかなかったことから、そんな想像を巡らせた。
コックピット内も覗かせてもらったが、計器板など内部の撮影はしないでとの要請を受けた。やはり、計器類や表示パネルなど制御系(アビオニクスと呼ぶ)は、同じF15でも隔年で更新されており、それなりの分析力ある者が見れば現状レベルとか秘匿事項が漏れてしまうのを防ぎたいということだろう。
関心を持って眺めたのが機体後部のジェットエンジンノズル部だ。民間航空機では過去のコンコルド以外には使用されていないアフターバーナーという出力増強装置だが、戦闘機には大方採用されている。ために、エンジンのジェットノズル部には、ノズル開閉機構が付いている。つまり、アフターバーナー付きジェットでは推力可変域が広い訳だが、アフターバーナーONの場合の様な強い推力の場合は最大径とし、アフターバーナーOFFで出力を絞った場合は、ノズル径をすぼめジェット流速を維持するというのが目的だと想像される。これは例えて見れば、水道ホースの出口を指でつまんで狭くすると、出口の流速が上がって出る水の勢いが増すというものと同様のことだろう。ちなみにジェットノズルは非常に高温となり、しかも航空機では軽さが求められる。たぶん、ノズルの羽はインコネル、リンク関係はチタン系の素材が使われているのだと想像した。なお、写真はF15Jで、空母発着をしない陸上からの離陸と着陸を前提とする戦闘機だが、着艦フックと同様のものが装着されていることが判かる。これは、あくまでも何らかの緊急時の非常停止用として備えているものだそうだ。
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