私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

21年9月の苫小牧白バイ事故が裁判に

2023-07-08 | 事故と事件
21年9月の苫小牧白バイ事故が裁判に
 本ブログ過去記事(下記リンク)の北海道苫小牧の白バイ死亡事故の件だが、その時点では検察不起訴だったのだが、現在再起訴されて札幌地裁で7/6初公判があったという。

 被告は当然、右折したダンプ運転手だが、弁護人は120キロバイク接近を予見回避は不可能で無罪主張しているという。

 この120キロ速度の妥当性についても、どうやって導かれたのか、追求が求められると思う。単に検察側が述べているのだとすれば、過小としての120キロかもしれない。

 なお、当該白バイは緊急自動車だったのかどうかが、許容される最高速度の基準となるだろう。緊急自動車(サイレンおよび赤色灯を点灯)は、一般道80キロ、高速道100キロと定められている。ただし、違反者追尾のためにあっては、これにあらずと何キロまでとは制限はない。

 その上で、当該白バイは赤色灯は点灯していたがサイレンは鳴らさぬ緊急自動車ではない状態と云われているが、必ずしも明確でない。

 もし、緊急自動車でないとすると、当該路のを仮に120キロで走行していたとすれば、制限速度は60キロであろうから、その倍近い速度で走っていたと云うことになり、危険運転の余地を検討しなければならないのではないか。

 何れにしても、本裁判の経過は、大変興味深いものであり、今後も注視して行きたい。





【過去記事】
昨年9月の苫小牧市の白バイ死亡事故でトラック運転手不起訴に(検察理由述べず)
2022-03-30 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/4b29bbc5871f459b49fd9c803b8f81aa


---------------------------------------------------
直進の白バイ警官死亡、不起訴⇒起訴で初公判…右折のトラック側「120キロのバイクの接近を予見、回避は不可能」と無罪主張
HBCニュース北海道 7/6(木) 11:29配信
 おととし9月、北海道苫小牧市で、白バイと衝突し、警察官を死亡させた罪に問われている大型トラックの運転手の裁判が始まり、弁護士は「時速120キロという高速のバイクの接近を予見し、回避することは不可能」などと無罪を主張しました。
 砂川市の無職、谷口訓(さとし)被告55歳は、おととし9月、苫小牧市の道道で大型トラックを運転中、信号機のない丁字路交差点を右折しようとした際、対向車への安全確認を怠り、直進してきた白バイと衝突。
 白バイに乗っていた、当時32歳の男性警察官を死亡させた過失運転致死の罪に問われています。現場は、苫小牧市の道道の丁字路交差点
 6日の初公判で、裁判長に「起訴内容に違うところはありますか?」と問われたのに対し、谷口被告は「ありません」と答えました。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
事故現場の写真を見て (あき)
2023-12-22 13:31:08
事故現場のついて、あまり書く人がいないのですが、あきらかにトラックは正しいところを右折していないと思うんです。ニュースによると、右折しようとしている方向に普通乗用車が右折待ちで停車中でした。写真からも右折レーンがあり、停車場所が大体見当がつくのですが、トラックはその乗用車の前を通って右折しようとしていたのではなく、右折レーンの左側(左折レーン)をあきらかに右折していたと思われます。白バイ側からすれば、トラックは右折するであろうところにはまだまだ到達しないので右折してくるとは思わないのではないでしょうか?それなのに急に曲がるはずのないところへ右折していったら。それはぶつかるでしょう。白バイのせいですかね?そこの点が一番衝突するきっかけになったのではないでしょうか?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。