時々、スターリング・エンジンという名称を聞きます。これは、理論的に不可能な永久機関みたいなものでなく、約200年程前に、スターリングさんという方が当時の蒸気式機関に対抗する外燃式熱機関として開発され当時はある程度普及したものの様です。
しかし、その後ガソリンやディーゼル等の内燃機関の発達によって、蒸気式外燃機関も含め、ほとんど廃れてしまった訳です。
しかし、このスターリングエンジンと云うのは、理論的には内燃機関以上に高い熱効率を持つと云われ、今でも一部方面では研究が続けられている様です。
そんな中、近く就航する海自新鋭潜水艦「そうりゅう」に、このスターリングエンジンが搭載されるのだそうです。このエンジンで直接スクリューを駆動するのか、クルマで云うところのシリーズ・ハイブリッドなのかは不明ですが、原潜ではないので何れにしてもバッテリーと組み合わせたものなのでしょう。そして、驚くべきことに、従来型で潜行持続時間が数日までだったのが、2週間程度になるとのことです。
ところで、現代の潜水艦というのは、何かと機密事項が多い様です。例えばスクリューの形状だとか、最大深度等は、秘匿事項の様です。