マスコミよ、余り国民をバカにするんじゃない！

　大手マスコミは、福島第１事故原発についてステップ２の原子炉冷温停止状態の早期達成を目指すと伝えています。この冷温停止状態とは原子炉（圧力容器内）が、十分冷却されて低い温度に至ったことを指すのでしょう。当然内部に、核燃料が保持されて居ることが前提です。

　しかるに、１号炉ではメルトダウンもしくはメルトスルーが生じたと報告されていて、２、３号炉ついては未だ原子炉建屋内に事故以来人も入れず、１号炉同様にメルトダンしている可能性もあると報告されています。

　ネットメディアで信頼ある科学者は、メルトダウンを生じた原子炉において、冷温停止状態なんていう言葉は意味を持つ訳がないと、笑いながら説明しています。核燃料の抜けた空っぽの原子炉温度が下がるのは、ある意味当たり前のことだからです。核燃料が現在何処にあり、その温度がどうなのかを調べねばならぬことは、別に原子炉学者でなくたって判ることです。

　それを、政府（もしくは東電）の発表だからと云って、何ら質さず報道する姿勢は、「ふざけるな、国民を愚弄するな！」と一喝せざるを得ないことです。

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　昨日（１９日）、東京・明治公園で５万とも６万と反原発の集会が行われたそうです。ノーベル作家の大江健三郎さんや、評論家の内橋克人さん、作家の落合恵子さんらも登壇してアピールしたとのことです。これをマスコミは報道はしていますが、扱いが小さ過ぎ不思議にも感じます。

　また、原発事故以来１０万人前後の方が避難中なのですが、そのこと自体や避難中の方々の声がほとんど報道されていないのも不思議なことですし、マスコミの恣意的な姿勢を感じます。