JR東海が、いよいよリニアの開業へ向けた意志決定をした様です。そのルートは、現在の山梨県にある実験線を含めた中央線となる訳ですが、中央高速道路と同様に南アルプスを回避し諏訪市を通るのか、それとも南アルプスをぶち抜く直線的な経路となるのかが、これからの論議で決められる様です。
このリニアモーターによる高速列車ですが、強力な超伝導磁石の反発力により列車を浮上させ推進駆動させるもので、誘導路に誘導コイルを並べて敷設しますから、建設費が相当に要すると想像されます。
ところで、エアロトレインという高速列車の構想が、東北大学の小濱教授によって提唱されています。このエアロトレインですが、上開きのコの字型の誘導路上をプロペラ推進により加速された列車が進行するものです。そして、高速運転において、地面効果により車体が浮揚すると共に、左右の誘導路壁との間も、垂直板との間の地面効果で、非接触の運行が行えるとのとです。
リニアと違い、このエアロトレインの誘導路は構造が簡単ですから、建設コストは相当に安価だと想像されます。しかも、誘導路上に設置した太陽光発電や風力発電により、列車の運行エネルギーが賄えるものだと云います。そして、最高速は現状のリニアに遜色ない500km/hと云いますから、もしこんなものが実用化されたら、リニアが一気に色褪せてしまうのかもしれません。