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今夏電力需給逼迫を嗤う

2022-06-29 | コラム
今夏電力需給逼迫を嗤う
 この夏、主に東京電力管内が多い様だが電力逼迫が危機だと東電はほざいている。確かに梅雨明けで熱い夏が続くことを見込んだり、ウロ戦争の関係で石油や石炭価格の高騰もあるのだろうと想像するが、11年前の東北大震災+東電福島原発1の大崩壊時の教訓をまったく反省していない東京電力の親方日の丸体質を改めて指摘しておきたい。

 日本には地域別に9電力会社があるが、日本列島の富士川を境に、電力周波数が異なる問題を何時までも放置してきた責任はどうなのかと云うことだ。

 このことは、福島原発大崩壊の際にも、緊急予定停電などで乗り切ったのだが、そもそも異なる周波数地域間で大電力のやりとりが困難という問題がそのまま放置され続けているのだ。我が沼津市は東京電力管内で50Hzであるが、となりの富士市は富士川を境に、西側は中部電力で60Hzなのだ。沼津市内に変電設備と共に周波数変換設備があるにはあるが、その容量は限られたものだ。それとか、東海道新幹線は、東京から大阪、博多まで走行するが、数十キロおきに架線に電力を供給する変電設備を持つが、沼津変電所から東京までは50Hzを60Hzに変換する周波数変換設備を持っている。つまり、東海道新幹線は全線で60Hzで走行しているのだ。

 本来は1国に複数の電力周波数があると云うのは、そのやりくりに制限があり、止めた方が良い制度なのだが、おそらく既得権とかその設備変更予算を何処が負担するかで、そのまま据え置かれたのであろう。周波数を統一するとすれば、その電力効率などから、全国60Hzに統一すべきなのだが、東電、東北電力、他移動電力など本来は発電設備から変更しつつ、全国統一すべきなのだ。そうすれば、東京で電力不足になれば、富士川以西の中電とか大阪電力から、電力供給できることで、こういう弊害が回避できることを東北震災後には論議されたにも関わらず、そのまま放置し11年を経ても何ら変わっていないという日本の悪癖がまたでたという感を持つ現象だ。


#電力不足 #何故周波数統一を進めなかったのか?


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