この問題はアジャスターに限らず、各業種の営業担当者等を含め、出先の業者等から絶縁を言い渡されるという問題である訳ですが、私の思うことをつらつらと記してみます。
まず、私自身の経験ですが20数年前にアジャスターとしての活動をし始めて1年位までの頃だったと思いますが、ある修理工場さんを立ち会った直後に、その様な連絡を会社に入れられたことがありました。そして、私にまったく話しがないまま、別のアジャスターが引き続きの対応を行ったという案件で、非常に悔しい思いをしたことが思い出されます。まあ、結局そんな思いもしましたが、数ヶ月後に、その工場さんの案件が再度あった際は、そんなことは関係なく訪問を続けましたが・・・。
その後も、私の若かりし頃の年に数回は、訪問先の修理工場さんと意見の相違が生じた故に、出入り禁止とまでは云われなくとも「もうあなたとは話さない、返ってくれ」等との発言を受け、その場は一端帰社する場合等あったものです。しかし、そんな場合には、それなりに困ったことだと悩みはしつつ、懲りずに再訪問を繰り返し、ほとんどの修理工場さんで再度の信頼関係を取り戻し、お付き合いを続けて来られたことは幸いなことであったと感じています。
また、私が一定ベテランとなってからは、後輩アジャスターにおいて、時々この様な問題に遭遇する姿を見てきました。この様な場合は、そのアジャスターと一緒に工場さんへ再訪問し、双方の言い分を聞きつつ、再度の訪問が出来る関係となることを念頭に仲を取り持ってきたつもりではあります。
現在、同様の問題で悩んだりしている同業アジャスターが居るとしたら、伝えたいこととして記します。この様な問題の発生では、「自分は何ら間違っていないのに、何て理不尽な修理工場なんだ」等と憤慨する気持が当然に生じるものと思います。しかし、例え自らが間違ったことを云っていないのだとしても、その伝え方や、接する相手の感情を含んだ気配り等、問題点がなかったのかどうかを十分に考え反省してみる必要があると感じます。その上で、もし反省すべき問題があるのであれば、そのことは素直に誠心誠意の気持を持って謙虚に謝らなければいけないことだと思います。もし、反省点があるにも関わらず謝ることができないのであれば、その様な方にはこの仕事を続けるのは困難なことだと思います。また、十分思い返して見ても、自らに反省点はないとしたら、それは偶々その修理工場さんの虫の居所が悪かったのかもしれません。一時おいて構わず再訪問すべきことでしょう。
それと、この様な問題を怖れ過ぎ、何ら必要な意見も伝えられないというのであればは、これはプロ失格であることは間違いないことです。ですから、特に若い経験不足の方は、気配りは欠かしてなりませんが、決して怖れず接して行くことが大切だと感じます。
最後に、相当のベテランにも関わらず、修理工場さんと類似の問題を含めたトラブルが絶えないという方が希に居る訳ですが、本人の気苦労も大変だと思いますが、その様な方が携わった案件の適正性が優れているかと云えば、必ずしもそうではないと感じられます。やはり、修理工場さんとの信頼関係を構築できたアジャスターにおいて、調査の適正性は達成できるものだと私は確信しているのです。
出入り禁止でも行くというのはさすがですね。私は何ら意見を伝えられない人間ではありませんが少しはまるくいくよう勤めたいと思います。最後にいつも参考になるブログありがとうございます。
何れにしても修理工場とは信頼関係を共有できることが一番大事だと感じます。