相も変わらず北朝鮮が弾道ミサイル(ICBMだという)の発射(実験)を続けている。そして、実験の都度、その性能は確実に向上してきていることは衆目の一致すべき内容だろう。ただし、現状の実験内容では、大気圏外まで上昇し、大気圏再突入する際の断熱技術が未熟で、現実の核は搭載できないのではないかという意見もある・・・。しかし、同様の実験を継続すれば、近い将来いずれ問題も解決し、完璧なICBMが何時でも何処でも発射できる体制となることは明らかだろう。
最新の発射実験(28日深夜)では、我が国の奥尻島北西部100kmほどの位置に落下し、流星状に幾つもの閃光が本土陸上から観測されたそうだ。このことは、我が国政府は黙しているが由々しき問題だ。運が悪ければ漁船や貨物船が被害を受けた可能性も十分あり得る。EEZといえども、領海内に直接着弾したに等しい事実ではないのか。
ここまで種々のニュースから伺われ不思議に思うことがある。これら北のミサイル発射とその弾道は、都度自衛隊レーダーやイージス護衛艦レーダーで捕捉されているはずだ。そして、我が国には米軍より入手のPAC3などの弾道ミサイル迎撃システムがあるはずだが、なぜ撃ち落さないのだろうか? 北の反発が怖いのだろうか? 米軍だったら、当然自国領土へのミサイル着弾を見極めたら、直ちに迎撃態勢を最大限に活用すると思うのだが。