東京モーターショーの開幕と共にニュー・ニッサンGT-R(R35型)が発表されました。
エンジン出力が480psとさらに高い他、前回までに記した通りのスペックの様です。但し、スカイラインクーペのプラットフォームをそのまま利用するのではと予想していましたが、外板がルーフやリヤフェンダー等を含め異なることから、専用ボデーが採用されています。もっとも、先代のスカイライン(V35型)とフェアレディZ(Z33型)は、外板パネルはまるで違いますし、ホイールベースも異なりますが、内板骨格パネルは共用部分が結構ありました。今度のGT-Rも、そうした関係にあるのではと想像されます。
エンジン技術に斬新なものはありません。しいて上げれば、シリンダーブロックは当然アルミ合金製ですが、ライナーレスでシリンダー壁面がメッキ加工(ニカジルもしくはアルジル?)されているぐらいなものでしょう。なお、エンジン部分に私の嫌いなカバーリングが装着されていないことは好感が持てます。
例の後方配置のトランスアクスル(ミッション+Rrデフ)ですが、私の予想ではエンジンとトランスアクルをダイレクトに接続するメンバー(マツダ車でのPPFの様な)が装着されていると睨んでいましたが外れました。なお、プロペラシャフト(Rr用&Fr用)は、共にCFRP製の様です。また、ディアルクラッチを用いた電子制御6速MT(GR6型と呼称)ですが、独ゲトラグ社製と予想していましたが、米ボルグワーナー社と日産自動車の共同開発と記されています。
足回りでは、20インチと大径ホイールに、同じく大径のベンチレーテッドディスクが装着されています。しかも、ディスクプレートはハブに対してフローティングマウントとなっているとのこと。このディスクを締め付けるキャリパーは、フロントは6ポット、リア4ポッドで、オポーズドタイプ(対向ピストン)のモノブロック(アルミ一体構造)です。惜しむらくは、ポルシェ等に採用の、カーボンセラミックディスクが採用されなかったことですが、現状ではブレーキだけで100万円以上のコストアップとなる様ですから、無理もないことだと感じます。
気に入らないのは1740kgという車重のことです。スポーツカーとしてちょっと重すぎるものと感じられます。しかし、パワーシートやナビゲーションシステムを含め結構な豪華装備を施していますから致し方がない点があるとも思います。なお、1年位先にVスペックバーションが登場する様子です。さらにエンジンはパワーアップされ、もしかしたらカーボンディスクも装着される等して、車重も軽量化されるのではと予想しています。
最後に気になることとして、ボデーカラーの新色として「アルティメイトメタルシルバー」があります。メーカーオプション価格315千円と記されています。カー雑誌の誌面で見る限り、通常のシルバーメタリックと何ら変わりない様に見えます。果たしてどの様な塗装なのか、興味が湧くものです。
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