私の思いと技術的覚え書き

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EVは普及するのか

2010-06-16 | 技術系情報

 EV(電気自動車)は果たして普及するのでしょうか。今年後半には、三菱自動車i-MiEVに続いて日産自動車からリーフの発売がアナウンスされていますが、順調に普及して行くのでしょうか。
 ご存じの通りEVのウィークポイントは、航続距離の短さとチャージに時間を要することです。例えば三菱のi-MiEVですが、スペック上の航続距離は160kmですが、バッテリー切れでチャージングする際は、例え急速充電しても30分ないし60分を要するとのことです。これでは、既存のガソリンエンジン車に比べ、随分見劣りした性能ですし、事実上長距離の旅行には利用できそうもありません。なお、スペック上の航続距離160kmも相当に条件の良い走行条件での性能の様で、実質はこの半分とも伝わって来ています。さらに、走行条件がEVにとって最悪となる電気系の補機類を多用する条件、すなわちヘッドライトON、ヒーターON、エアコンコンプレッサーONの条件では、50km未満となることも予想されると記している識者もおられる様です。
 第2弾となる日産リーフが、どの様な実質スペックを持つのか不案内ですが、劇的に改善されるというレベルには未だ至らない様に想像されます。EVのウィークポイントは将来的に、バッテリーエネルギー密度の向上(大容量化)、回生効率の向上、チャージング時間の短縮化、バッテリーユニットの簡易な交換実現などによって改善が進むことは間違いないことでしょう。しかし、例えどんなに改善が進められても、既存の内燃機関車を駆逐してしまうことはあり得ないことの様に思えます。


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