私の思いと技術的覚え書き

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疑義事案との闘い(その9)

2008-09-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今回は、いわゆる作り事故による保険詐欺事案を支払い排除するに至った案件として紹介してみます。

 新聞等のニュースで保険金詐欺として検挙される事案の多くは、この作り事故である訳です。この種の事故は、故意にせよ実際にクルマ同士を衝突させていますので、合い口が整合するかと云う視点では、なかなか排除が難しい点があるのです。しかし、この類の犯罪に手を染める輩は、単発で行うことはなく味を占め繰り返し行いますから、結局はボロが出て検挙されるに至る訳です。

 さて、本件事故は駐車場内で駐車相手車両に衝突させた事故との届けですが以下の疑問を生じたのでした。

①駐車場内の事故として損傷程度が大きすぎること。

②相手車(ベンツ)は廃車処理(抹消登録)済みの車両であること。

③当事者双方間に人間関係が伺われること。

④契約者は保険会社窓口に来訪し車両および対物保険含む保険契約がなされていること。

⑤関係する修理工場について、他社から多数の疑義情報を入手したこと。

 以上から保険金詐取を目的として故意に衝突させた事故との確信を持つに至り、モラルリスク事故として契約者と対決するに至りました。その上で、保険金請求するのであれば、更に深い調査を継続するとの当方の意志を示したのです。この翌日、保険金請求を取り下げるとの連絡を受けたのです。



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