近年、クルマは衝突安全ボデーだとか、エアバック等々の装備が装着なされ、自動車衝突安全テストもなされており、それなりに安全性が高まっていると喧伝なされています。しかし、実際のところ、どうであるのかという統計はあるのかということですが、ある程度信憑性の高いデータとして紹介してみます。
このデータは、(財)交通事故総合分析センター(ITARDA)という組織が集計した「自動車の安全性の向上」という資料に表されています。同資料を見ると、自動車の初度登録年別に、10万人辺りの運転者死亡数がグラフ化なされていますが、新しい自動車程、死亡者が少なくなっています。同グラフでは、横軸が初度登録年を示しますが、確実に右肩下がりの傾向、つまり新しい設計のクルマ程死亡者数が低下している傾向が示されているのです。
また、普通車と軽自動車がそれぞれ別グラフとして表示されていますが、軽自動車の方がより顕著に減少していることが示されています。つまり、昔の軽自動車はそれだけ危険性が高かったということを示しているともいえます。
ちなみにグラフから、初度登録1990年のクルマの10万人辺りの死亡者数は、普通車が5.4人に対し、軽自動車は9人ですから、約1.7倍危険であると云えました。しかし、初度登録2002年のクルマでは、普通車と軽自動車では共に2人台で遜色がなくなっています。