国土地理院の電子基準点標高データに狂いがあった
今やGPSによる地球上のXYZ座標は、極めて大事で。測量用のGPS機器だと、その誤差はセンチ単位の精度でその座標を計測できると云われている。
このGPSデータは、元来米国が軍事用に衛生を地球上に多数(24ヶ以上)配置し、その衛星内の超高精度な原子時計のデータを送信して来るのを、三角測量の原理で連立方程式を絶えず繰り返すことで、位置の特定ができると云うものだ。
米国は、GPSデータの民需開放を無償で行っているのだが、民間用としては時刻データの小数点以下の一定以下を非公開として、GPSデータだけでは、故意にその精度を±10m程度に落とす操作をして来た。ところが、各国において基準となる衛星を打ち上げたり(日本の場合は”みちびき”)、全国各地に基準となる電子基準点を設け、この基準点の座標と比べて補正することで、超高精度な位置情報が得られるようになって来ている。測量用GPS機器なた、その精度は先に記した様にセンチ未満にまである様だ。
今回の報は、何故かその基準点の標高データが最大で約5cm狂っていたことを伝えているものだ。この狂いが何故生じたのか報道では一切触れていないが、設置後に地殻変動で生じた可能性もあるのだろうが、あえて狂わして設置したという可能性を疑うのはあくまで私見だ。
関連する話しだが、高精度なGPSによる位置データが得られる前提では、A、B間を移動する移動体の速度を高精度に計測することができる。例えば、最近事故の場合に車両に搭載されているEDRという装置に事故前5秒間の速度記録がされるが、この速度はあくまで車輪の回転数から求めたメーター表示速度だ。つまり、車輪の回転数は、車両の姿勢とかドリフト、ABS装置の作動などで、必ずしも表示速度と一致しない場合がある。
一方、高精度なGPSデーターで計測した速度は、外部から一定時間毎の位置情報の移動から求めた速度であり、その位置情報の精度が高い場合、かなり高精度な速度計測ができうる。
最近はスマホアプリで、このGPS速度計に類するものは多いが、電車内などで使用してみると、多少表示速度がバラつくが、ある程度速度が把握できておもしろい。
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電子基準点9カ所誤りか 測量に使用、国土地理院
共同通信 10/18(火) 18:29配信
国土地理院は18日、測量や地殻変動の観測に利用する「電子基準点」の標高のデータが、青森など8県9カ所で最大約5センチ誤っていた可能性があると発表した。国土地理院はホームページでのデータ公開を停止し、道路やダムなど公共物の測量への影響を調べる。
電子基準点は、国土地理院が約20キロ間隔で全国約1300カ所に設置。衛星が発した電波をアンテナで受信し、基準点の位置を緯度、経度、標高の3次元で測定する。位置を解析し、地震の影響調査などに役立てている。
データが誤っていた可能性があるのは、2013年4月以降の約4~9年間で地点ごとに異なる。
今やGPSによる地球上のXYZ座標は、極めて大事で。測量用のGPS機器だと、その誤差はセンチ単位の精度でその座標を計測できると云われている。
このGPSデータは、元来米国が軍事用に衛生を地球上に多数(24ヶ以上)配置し、その衛星内の超高精度な原子時計のデータを送信して来るのを、三角測量の原理で連立方程式を絶えず繰り返すことで、位置の特定ができると云うものだ。
米国は、GPSデータの民需開放を無償で行っているのだが、民間用としては時刻データの小数点以下の一定以下を非公開として、GPSデータだけでは、故意にその精度を±10m程度に落とす操作をして来た。ところが、各国において基準となる衛星を打ち上げたり(日本の場合は”みちびき”)、全国各地に基準となる電子基準点を設け、この基準点の座標と比べて補正することで、超高精度な位置情報が得られるようになって来ている。測量用GPS機器なた、その精度は先に記した様にセンチ未満にまである様だ。
今回の報は、何故かその基準点の標高データが最大で約5cm狂っていたことを伝えているものだ。この狂いが何故生じたのか報道では一切触れていないが、設置後に地殻変動で生じた可能性もあるのだろうが、あえて狂わして設置したという可能性を疑うのはあくまで私見だ。
関連する話しだが、高精度なGPSによる位置データが得られる前提では、A、B間を移動する移動体の速度を高精度に計測することができる。例えば、最近事故の場合に車両に搭載されているEDRという装置に事故前5秒間の速度記録がされるが、この速度はあくまで車輪の回転数から求めたメーター表示速度だ。つまり、車輪の回転数は、車両の姿勢とかドリフト、ABS装置の作動などで、必ずしも表示速度と一致しない場合がある。
一方、高精度なGPSデーターで計測した速度は、外部から一定時間毎の位置情報の移動から求めた速度であり、その位置情報の精度が高い場合、かなり高精度な速度計測ができうる。
最近はスマホアプリで、このGPS速度計に類するものは多いが、電車内などで使用してみると、多少表示速度がバラつくが、ある程度速度が把握できておもしろい。
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電子基準点9カ所誤りか 測量に使用、国土地理院
共同通信 10/18(火) 18:29配信
国土地理院は18日、測量や地殻変動の観測に利用する「電子基準点」の標高のデータが、青森など8県9カ所で最大約5センチ誤っていた可能性があると発表した。国土地理院はホームページでのデータ公開を停止し、道路やダムなど公共物の測量への影響を調べる。
電子基準点は、国土地理院が約20キロ間隔で全国約1300カ所に設置。衛星が発した電波をアンテナで受信し、基準点の位置を緯度、経度、標高の3次元で測定する。位置を解析し、地震の影響調査などに役立てている。
データが誤っていた可能性があるのは、2013年4月以降の約4~9年間で地点ごとに異なる。