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テスラの車体生産における思想

2022-02-17 | 技術系情報
テスラの車体生産における思想
 このブログを最近見たのだが、テスラに関する知らない情報が結構載っており興味深い内容だ。
 その様な中、テスラは単にEV化、自動運転だけを目指しているのではなく、クルマ作りの革新を目指していると云うことが理解される。つまり端的に示せば、大規模アルミダイキャストの大型成型品によるパーツ点数の削減の様だ。

 アルミダイカストは、現状でもエンジンブロックだとか、TMケースなどから始まり、現在では車体のサスペンションピボット部(サスペンションアームのボデー側支持点)だとか、各ボデー要素の結合部など部分的に使われ出している。ところが、いきなり航空機の話しになるが、自家用ジェット機の量産に成功したホンダジェットの主翼は、アルミダイカストの成型品(おそらく上下別製品で、結合していると想像)だそうだ。

 ところで、添付図の2枚目の写真で判り難いかもしれぬが、前部のサイドフレームとかフェンダーエプロン(インナーフェンダー)がリブ付き構造でアルミダイカストの一体成型品だと判る。この様な大型ダイカスト製品でクルマを作ると、衝突すれば当然割損しますので、余程軽い場合を除いて、そのパート全体を交換することになる。このことは修理費を押し上げ、結果として修理しない(経済的にしてもメリットない)ということになると思える。



 この傾向は、既にBMWなど、ダッシュパネルまでは鋼板ですが、それ以前はアルミ化なされており、メーカーでは損傷があった場合の切り継ぎなどを認めていない。従って、新品補給部品に取替の見積を作成することになるのだが、およそ全損に近い見積金額となり、実修理が行われないという実態になっている。

 なお、このことは、あくまで通常のエンドユーザーの場合で、その事故車は修理業者を相手にオークション取り引きされ、メーカー指示とは関係復元修理がなされ、再登録され市場に出回る事例もあるのだ。

【ソースURL】
Low-carb Style
https://lowcarb.style/2021/10/19/tesla-megacast/
https://lowcarb.style/2021/08/18/giga-press-texas/

#テスラの車体生産思想


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