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ビックモーターだけか?/損保と特定台規模修理工場代理店の不正関係

2022-09-27 | コラム
ビックモーターだけか?/損保と特定台規模修理工場代理店の不正関係
 最下段の参考記事だけでなく、このところビッグモーターと特定損保間で、その損保代理店関係を利用した不正利益供与疑惑が噴き出しており、特にビックモーターに深く関与する損保ジャパン社が早々に幕引きを図った姿勢に非難が集まり、損保ジャパンでは対応を再検討する姿勢を見せているという事象がある。これを知り、元損保調査員として思うに、こういう不正関係は果たしてビックモーターだけの問題だろうかと訝るところである。

 日本の損保の場合、その経営関係及び代理店関係について、車両メーカーとの関係が強く、車両メーカーの影響力が大きく関与している場合が多い。また、車両メーカ系列の全国各地のディーラーについても、その代理店関係について、大きな収入保険料を前提として、該当ディーラーと扱い損保間には、端から見ていて不適切な関係を疑わせる様な事象が見られる。

 ちょっと具体的に記せば、特定ディーラーの営業及びサービス担当者とそこに代理店関係を持つ特定損保間で、ディーラーの損保に対する「たかり」と云うべき行為が見られる場合がある。つまり、そのディーラーでさまざまな宴会などの催しとか幹部のゴルフコンペが開催される際、その資金援助を該当ディーラーは、扱い損保にねだる(たかる)という話しはアジャスター、昔からときどき見聞きする話しだ。

 また、過去の損保勤務時代の話しだが、損害査定において扱いディーラーの損害額認定とか、そもそも案件自体に疑義性があり、損害部門としてはそこを責めるのは当然のことなのだが、この場合に営業店支社長(場合によればさらに上位の支店長)が飛んで来て、何とかならないかなどと談判されると云う事態はどきどきあったものだ。

 つまり、大口収入保険料を有したディーラーについては、扱い損保はその損害査定部門も、腫れ物を触る様な注意深さが要求されるという問題があるのだ。このことは、ディーラーでなくても大口収入保険料を確保する専業代理店(プロ代理店など)でも同様なのだが、対ディーラーとは、入庫車両の損害額査定に関わるので、その頻度や気の使い方は並大抵ではないのだ。だから、先に記した様な、たかりに類する様な行為の話しまで出て来るのだろう。

 さらに、現段階ではウワサの話しで直接の証拠はないが、関西地区でトヨタディーラー用基幹業務システムであるai21を利用した、不正会計処理を行っていると云う情報を聞いている。明細は下記ブログ記事を参照。

トヨタ販売店ai21システムと損保不正支払いに掛かる疑惑(2022-04-22)https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/da1968fbbefed62f428616629fb00e99

【参考記事】
「ビッグモーターショック」で揺れる損保ジャパン、自賠責を介した“蜜月関係”とは
https://diamond.jp/articles/-/310206?fbclid=IwAR3eKZ2U4drEtIepf2dLdBBuOqEKD9wlfsImO4hOCY67EYyiNj--91Gm-TA


#大口収保工場と損保の不正関係 #果たしてビッグモーターだけか?


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