私の思いと技術的覚え書き

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陸自総合火力演習による事故?

2015-09-20 | 事故と事件
 8月末に例年通り行われた東富士演習場による総合火力演習ですが、最新鋭の10式戦車の後方に位置する観客席に発射の際の破片?が飛び込み何名かの負傷者を生じたとのことです。

 国産戦車も90式以降は滑腔砲という、砲内面がつるつるすべすべのスムースボアで、旧来の弾を捻り回転させるライフリング溝はありません。

 ライフリングにより運動エネルギーの減少を抑え、より高初速で発射できるのが滑腔砲の利点なのでしょうが、弾道を安定させるため、砲弾の後部には4枚の垂直安定板が装着されています。また。砲内面に接する部分(レシプロエンジンでのピストンリング相当)は、砲弾が飛び出した直後に離脱する構造の様です。従って目標物に飛翔するのは、細いタングステン製の砲弾と後部の垂直安定翼となる訳です。この砲から飛び出す時点における離脱物の破片?が今回の飛散物なのではないでしょか?

参考HP
http://eaglet.skr.jp/MILITARY/SHELL.htm

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