エンジン下部にオイルパンを有していなく、エンジン各部の潤滑を行ったオイルを、速やかに複数個のスカベンジングポンプで回収し、専用のオイルタンクに戻す方式がドライサンプという潤滑方法です。レーシングマシンの様にエンジン位置を下げたい場合や、レシプロ航空機で倒立エンジンや星形エンジンでオイルパンの設置が不可能な場合に多用される方式です。特にレーシングエンジンは、高回転時のクランクによるオイル攪拌はいたずらに油温を上げると共に駆動損失の原因となるので多用されています。
しかし、レーシングエンジンをディチューンした様な市販車でも、ドライサンプ化をそのままを取り入れたエンジンは、極少数が存在するだけです。その理由ですが、複数個のオイル回収用スカベンジングポンプを用いる必用があり、しかも過剰なスカベンジングポンプ容量は、オイルと共に空気を吸い込み、オイルと空気の分離が困難となるとの中村良夫氏の記述もあり、その辺りの設計の難しさがあるのでしょう。
しかし、レーシングエンジンをディチューンした様な市販車でも、ドライサンプ化をそのままを取り入れたエンジンは、極少数が存在するだけです。その理由ですが、複数個のオイル回収用スカベンジングポンプを用いる必用があり、しかも過剰なスカベンジングポンプ容量は、オイルと共に空気を吸い込み、オイルと空気の分離が困難となるとの中村良夫氏の記述もあり、その辺りの設計の難しさがあるのでしょう。