これはEタイプ・ジャガーのエンジン部を見させて貰った際のものですが、見事に美しくレストアがなされています。英国車もドイツやイタリア車に劣らぬ、魅力あるメーカーが多く、このジャガー・Eタイプも外観デザインも含め、大変魅力が 感じられるクルマです。でも、そんな英国車メーカーも、ブランド名こそは残っていますが、ほとんど国外資本に買い取られてしまって、生粋の純血さが失われてしまった様に感じられることは残念です。
世界的な経済不況で、ホンダがF1出場を撤退しましたが、年間500億円近い金額を要していたと聞きています。幾ら最高峰のモータースポーツの祭典とは云え、余りにもバブリーな運営方法に問題がある様に感じられます。ところで、ホンダもトヨタも、その他多くのF1チームが、英国にチームの拠点を設置しています。クルマメーカーは衰退したとはいえ、レーシング・メカニックを始め、その世界の職人が未だ多く残っていると云うことじゃないかと想像されます。
これに似た現象は国内でも見られることで、例えば富士スピードウェイの周辺には、貸ガレージから始まって、多くのレーシングカー・ガレージやチューニング屋さんが存在しますから。
Eタイプ・ジャガーの話に戻りますが、シリーズ1で3.8リッター、シリーズ2で4.2リッターのストレート6で、SU3連キャブの自然吸気仕様です。トランスミッションは当然、マニュアル5速です。実際に乗ったことはありませんが、大排気量のビックトルクが醸し出すハイギヤードで伸びやかな加速感と素晴らしいものがあると想像されてしまいます。