泥臭くないドジョウの話し

　新内閣が成立早々、経産相が以下の問題発言で辞任したとのことです。

①現地の状況を視察し「まるで死の町」と表現した。
②取材記者に対し、防災服を擦り付ける仕草をしながら「放射能を付けたぞ」と云ったとか。

　私は、これを聞いて、本当の実感たる「死の町」発言は、一部に反感はあるかもしれませんが別に問題発言とは思えません。放射能付けたぞについては、単なるジョークのことでしょう。何れにしても、事実を認識した上で、さてどうして死の町を救うかを考えるべきなのに、なんで辞めるということになるのか。こんなことでは、政治家は発言などできなくなってしまうとも感じます。

　しかし、しばらく前、与謝野なる閣僚が、（原子力政策について質され）「反省ないと云われて結構」などとうそぶき平然としていましたが、こちらの方が相当に悪質な問題発言だと思うのは私だけでしょうか。

　ドジョウを自称した新内閣ですが、泥臭く活動するという思いから述べたものだと理解しています。しかし、このドジョウは、純粋培養された養殖ドジョウの様です。極めて脆弱で、とても泥臭く強かに生き抜き、その使命を全うすることなどおよびも付かないと思ってしまうのです。