ちょっと前に「プリンシブルのない日本」の白州次郎氏のことを記しました。その後の極最近こと、我が住まいの3軒隣の中華屋のオヤジさんと白州氏のことに話しが及ぶと、ごそごそと取り出してくれたのが白州氏の各種写真と語録を集約した様な本だったのです。早速借り受け、読むと云うより、各写真を眺め、触れ合った各人のコラムを読むに付け、戦後間もない頃に、この様な凄い人物が居たことに驚きを思うのです。占領軍であろうが、誰をも怖れず歯に衣を着せぬ発言と、慈愛の心を併せ持つ、野武士の様な男であったと感じます。
以下に、同本で知る白州次郎氏の語録を記してみます。
①GHQ民政局のホイットニー准将との会話
ホイットニー・・・あなたの英語は大変立派だ。
白 洲・・・あなたも、もう少し勉強すれば立派な英語になりますよ。
※白州氏は17才で中学を卒業すると、英国ケンブリッジ・クレアカレッジに留学、通算6年を過ごしたと云います。そこで、米国人も舌を巻く抜群のクイーズ・イングリッシュを身に付けたのでした。そして、当時の吉田茂首相に請われ、GHQとの交渉に当たったのでした。当時、米国では素直にYesと云わない日本人が2人だけ居る。それは吉田と白洲だと云われたといいます。
②後輩に対しての言葉
地位が上がるほど「役損」を考えろ。
※ともすれば、「役得」を当たり前として甘受するのを諫める言葉であろう。
③政治と行政について
日本の政治は職工が作ったクルマを皆がなんとか動かしている様なものだ。その努力と器用さは認めるが、行政家が政治をやっているんだ。これがいかん。
政治というものは、ここを右折禁止にすると決めることで、それを守り、守らせるのが行政の仕事なんだ。ちっとも判っとらん。
政治というのは、国民に夢を持たせることなんだよ。
※これは、現在でもまったく通じる言葉でしょう。
④戦後直ぐの首相について問われて
あの人は行政の天才だ。でも、政治家としてはまったく駄目な人だ。
⑤戦後の財界人に対して問われて
あの人たちは。バスが走り出してから飛び乗るのが上手いだけだよ。
⑥トヨタ自動車、岡田稔弘氏(初代ソアラ[MZ10]CE))の思いの伝達
CE:チーフエンジニア
クルマにはノーサブステツーツ(no substitute)を希求したいと。
※白州氏は、英国留学中にベントレー、ブガッティなどの愛車を乗り回し、帰国後もレンジローバー、ポルシェ911などを乗る、大変なクルマ好きの、いわゆるエンスー(熱狂的なカーキチ)な方だったことは確かな様です。そこで、この no substitute (代替え品のない、かけがえのない)というクルマへの希求としての発言が表れたのでしょう。
白州次郎(1902-1985)、身長185cm、美男子、極めて英語に堪能、野球とゴルフ、そしてクルマを愛し、誰に対しても物怖じすることなき卑ではない男、非常に魅力ある人物と感じ入ります。
以下に、同本で知る白州次郎氏の語録を記してみます。
①GHQ民政局のホイットニー准将との会話
ホイットニー・・・あなたの英語は大変立派だ。
白 洲・・・あなたも、もう少し勉強すれば立派な英語になりますよ。
※白州氏は17才で中学を卒業すると、英国ケンブリッジ・クレアカレッジに留学、通算6年を過ごしたと云います。そこで、米国人も舌を巻く抜群のクイーズ・イングリッシュを身に付けたのでした。そして、当時の吉田茂首相に請われ、GHQとの交渉に当たったのでした。当時、米国では素直にYesと云わない日本人が2人だけ居る。それは吉田と白洲だと云われたといいます。
②後輩に対しての言葉
地位が上がるほど「役損」を考えろ。
※ともすれば、「役得」を当たり前として甘受するのを諫める言葉であろう。
③政治と行政について
日本の政治は職工が作ったクルマを皆がなんとか動かしている様なものだ。その努力と器用さは認めるが、行政家が政治をやっているんだ。これがいかん。
政治というものは、ここを右折禁止にすると決めることで、それを守り、守らせるのが行政の仕事なんだ。ちっとも判っとらん。
政治というのは、国民に夢を持たせることなんだよ。
※これは、現在でもまったく通じる言葉でしょう。
④戦後直ぐの首相について問われて
あの人は行政の天才だ。でも、政治家としてはまったく駄目な人だ。
⑤戦後の財界人に対して問われて
あの人たちは。バスが走り出してから飛び乗るのが上手いだけだよ。
⑥トヨタ自動車、岡田稔弘氏(初代ソアラ[MZ10]CE))の思いの伝達
CE:チーフエンジニア
クルマにはノーサブステツーツ(no substitute)を希求したいと。
※白州氏は、英国留学中にベントレー、ブガッティなどの愛車を乗り回し、帰国後もレンジローバー、ポルシェ911などを乗る、大変なクルマ好きの、いわゆるエンスー(熱狂的なカーキチ)な方だったことは確かな様です。そこで、この no substitute (代替え品のない、かけがえのない)というクルマへの希求としての発言が表れたのでしょう。
白州次郎(1902-1985)、身長185cm、美男子、極めて英語に堪能、野球とゴルフ、そしてクルマを愛し、誰に対しても物怖じすることなき卑ではない男、非常に魅力ある人物と感じ入ります。