本日は阪神大震災から13年目の日です。6400名以上の犠牲者に黙祷を捧げたいと思います。
ところで、13年前の当日のことを思い出します。当日は私の東京勤務時代で、富山へ向け朝一番に出発し、羽田空港の出発ロビーのモニターで、どうやら関西地方で巨大地震が起こった様子であるとのニュースで第一報に接しました。なお、この際には、ほとんど映像はなかったと思います。そして、富山に到着後、お昼のニュースで阪神地区を襲った地震被害の大きさと、それに続く大火災の映像に釘付けになったのです。
この地震は日本人にとって、ある意味で安全神話の崩壊を実感させたものだったと感じます。それまで、米国ロサンゼルスの巨大地震等で、高速道路や巨大なビルの倒壊の映像を見ても、あれは米国の建築基準のいい加減さが招いたものであって、日本の基準は磐石であり、あの様な崩壊は我が国では起こりえないと勝手に思い込んでいました。しかし、阪神大震災では高速道路や鉄道高架、そして巨大なビル群の数々に、信じられない様な損壊を生じたのです。本当に自然の力の巨大さを思い知らされた災害であったと感じます。
それからの日本国内では、高速道路や鉄道高架のコンクリート支柱を、狂った様にも感じられるペースで、鋼板を巻きつける等の補強工事が進められました。また、新規工事においても、従来の支柱より相当に太い高架支柱での工事が進められてきました。しかし、次に何時訪れるかもしれない巨大地震に耐えられるかは、保障の限りではないとも感じられます。