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自動車部品は何故高いか?

2015-01-04 | 車両修理関連

 表題同様の疑問を持った方は多いのではないでしょうか。数え方によるでしょうが2万とも3万とも云われる自動車部品ですが、他の一般商品が競合他社との競争の上で商品価格が決定されるのに対しカーメーカーから取扱い部品販売会社経由でディーラーへの供給となります。そこには、他の製造メーカーなり販社の食い込む余地はなく、例え食い込んだにせよ、専用部品の限られた市場において採算が取れるかとなると疑問なところでしょう。但し、メーカー純正でない一部のカー用品とち、本来規格化されており汎用性のあるタイヤなどは、一般商品同様です。

 しかし、先に述べた2万とも3万とも云われる自動車部品を元請け受けカーメーカーは系列協力会社から寄せ集め、組立し最終のプロダクツとして出荷している訳ですが、仮にディーラーで示されている個別部品から積算したら、組立費は別としても軽く市販車価格の10倍は超すことでしょう。それ故に、元請けメーカーは自社の系列協力会社に対し、品質およびコストについて、厳しく指導(そんな生やさしいものでなく強要に近い)しているのでしょう。そこで、メーカーに小売価格のことを訪ねれば、個別部品は流通ルートがまったく違い、流通、保管コストや一般管理費からも妥当な価格であると答えることでしょう。


 ところで以上は国産車の話でしたが、輸入車となると別次元の不思議さを露呈しています。BMW車のパーツ等、ネットにおいて$ドルや€ユーロでネットでもディーラー小売価格が確認できます。しかし、輸入販社から取り寄せる部品は1$辺り150円近くで換算された金額であることが多いのです。このことを問えば、インポーターからは輸入コストや在庫コストであるとの弁明を受けるのだろうと思います。しかし、欧州仕様車で北米における小売価格がそうなのですから、納得しかねることと思えます。



追記
 運送会社等、多数の部品を利用するユーザーにおいては、取扱いディーラーにおいて部品代の値引きを含め一定の便宜を図っているそうです。ところで自動車メーカーおよび販社で、最大の部品購入者(代金支払い元)は何処かと考えた時、それは間違いなく損害保険会社合計となるのだろうと思います。しかし、損保はそのことを云わないし云い出せないのです。

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