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名古屋 赤いBRZが橋の入口柱に激突 後3名が死傷

2023-05-14 | 事故と事件
名古屋 赤いBRZが橋の入口柱に激突 後3名が死傷
 昨日、今日と雨天が続くが、今朝(5/14)名古屋で3名が死傷する車両単独事故が報じられている。この事故だが、スポーツクーペタイプの乗用車(BRZ)だが、死傷事故だと前席乗員となる事例が多いが、後席3名が死傷したと云う点が特異で目を引く事故だ。そこで、報道文および報道動画とGoogleMAPでの現地状況より、想定される事故状況について書き留めておきたい。

 事故現車の主な損傷は、右クォーターパネル部に大きな変型を生じている。その損傷部の拡大図としては、その変型の極大部にほぼ垂直に縦の筋が3本生じており、しかも車体の最下部はさらに大きく変型を生じているが、報道動画の橋門柱の角の形状および最下部土台となる部位の形状と一致する刻印として整合している。つまり、この橋門柱(寸法的には1x1x1.5各mで花崗岩およびコンクリートると製だとして比重0.8と仮定して見積とこの門柱の重量は2トン弱ありそうだ。しかも、報道動画の門柱は、その底面が僅かに接地土面から浮き上がり、押し倒され様とかなり強い応力を受けている痕跡が確認できる。






 記事中には「左折する際にスリップした」という運転車の弁が記されているが、この橋前の交差路では、左折の場合に2つの曲面が想定できるが、かなりの高速で橋門柱に衝突していることを前提とすれば、より高速旋回が可能な図7での左折中に、高速ドリフト状態に陥り、今回の事故が生じたのであろう。



 なお、事故現車の右フロントフェンダーの凹損は、何か比較的細い(標識柱程度の太さ)のポール状物と衝突したと推定できるが、それが、本件の主損傷となった右クォーターパネル部の損傷の以前か以後となるのかは、俄には判らない。ただし、以前であった場合は、その進行(サイドドリフト方向)へ影響を与えた可能性を持つことを考慮の要があるかもしれない。

 今回、後席乗員3名が重傷で、1名が足骨折の大げが、その他2名の内、女性が頭を打ち死亡、その他大学生が意識不明という記述がある。これについて、拙人の判断としては、足骨折の男性は、後部右側に搭乗、死亡女性と意識不明男性は、それぞれの頭部同士が強く車内で衝突したのだろうが、その側頭部は右か左かで、搭乗位置関係は明確になるのではないだろうか。

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「赤い車が橋の欄干にぶつかっている」5人乗った車が事故 1人死亡1人重体 愛知・名古屋市
TBS NEWS DIG Powered by JNN 5/14(日) 17:42配信
 けさ(5/14)、愛知県名古屋市東区で10代の男女5人が乗った車が橋の欄干に衝突し、女性1人が死亡、男性1人が意識不明の重体です。
 警察などによりますと、事故があったのは名古屋市東区矢田川橋の交差点で、きょう午前6時過ぎ、「赤い車が橋の欄干にぶつかっている」と目撃者の男性から110番通報がありました。
 車には10代の男女5人が乗っていて、後部座席に乗っていた男女3人が病院に搬送されました。このうち、愛知県春日井市の無職・南怜華さん(19)が頭などを強く打っていて、およそ3時間半後に死亡が確認され、19歳の男子大学生が意識不明の重体、もう1人の男性も骨折をする大けがをしました。
 運転していた男性は「左折をする際にスリップした」などと話していて、警察が事故の原因を調べています。CBCテレビ


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