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千葉・当て逃げ事故で高校教諭逮捕

2022-11-28 | 事故と事件
千葉・当て逃げ事故で高校教諭逮捕
 先ほど見た報(下記)だが、内容から察するに、クルマと人(対人事故)でなく、相手車がある車両同士の事故で、相手運転者が負傷しているにも関わらずその場を立ち去った(逃げた)が、それを追跡する第三者が追跡し通報し逮捕されたと云うことだろう。

 相手が教師で勤務先学校まで報じられていることは、後で述べたいが、この報と逮捕された車両(以下”本件車”と記す)の損傷写真から判る、プロ交通事故分析家としての拙人の判断を先に述べたい。

 報では、「T字交差点を左折しようとした際、直進の相手車と衝突事故を起こした」と記されている。まず、本件車を観察して、衝突部位はフロントバンパー付近であることは脱落していることからも判るだろう。そして、本件車の入力方向はどう判断するだろうか。着力点をバンパー左側で10時ほどかと考えるとしたら間違いだ。拙人としては、バンパーカバー(フェイス)の直接痕も見た上で、最終的には立証すべと思えるが99%着力点としてはバンパー右端部(右端部はフロントタイヤ側にラウンドしているが、その付近)であり、その入力は2時とか3時、事故の双方車両の変移の中で、4時くらいになる場合もしばしばあると考えているのだ。(作図を参照)

 また速度関係を想定は、本件車だけで判じることはできないが、少なくともという視点では判断を下せる余地もあるが、本件車のフロントバンバーカバーをむしり取ったのも、その内側にあるバンパーリインホースメントを左側に変移させたのも、これは本件車が相手車に押し付けた要素(10から5km/h程度と推定した)があるのだが、ほとんど相手車の進行方向速度による効果によるだろう。

 なお、報記事自体には責任割合には一切触れていないが、このT字交差路で、その他の一停とか規制がない前提では、判例タイムスの基本割合は記憶では7:3(本件車が7悪い)というもので、交差点の出合い頭事故となれば、双方に注意義務があることを前提に、優先性は直進車にあることから7:3と示しているのだろう。

 最後に、本事故は当て逃げしているのは、負傷者の救護義務違反ということになり、いわば典型例としてはひき逃げと同様で社会的にも非難されるべき罪と云うところで警察も逮捕までしたのだろう。しかし、同様の当て逃げで、本年9月の事故だが、運転はしていなかったが、国会議員が同乗していて当て逃げした事故が報じられている。また、今回と同様な負傷者が生じる事故で、逃げてその後逮捕されてさえ、ただ公務員とかだけの新聞報道に終わっている事故は数多ある。それが、今回は実名報道かつ具体的な教師であること、そして学校名まで公表するとは、何か教師を貶めたUiいバイアスでも作用しているのかと疑うところもある。

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事故目撃男性が容疑車を追走し通報 検見川高校の教諭 ひき逃げなどの疑いで逮捕
チバテレ(千葉テレビ放送) 11/28(月) 12:04配信
 11月24日夜、千葉市の国道で乗用車に衝突する事故をおこし、けがをした運転手の男性を救護せずその場から立ち去ったとして、県立高校の教諭の男が逮捕されました。
 ひき逃げと過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、県立検見川高校の教諭・春日龍二容疑者(62)です。
 春日容疑者は24日午後7時15分ごろ、千葉市花見川区の国道でT字路の交差点を左折しようとした際、直進してきた乗用車と衝突する事故を起こし、両ひざに軽いけがをした運転手の男性を救護せずに、現場から逃走した疑いが持たれています。
 事故を目撃していた男性が春日容疑者の車を追走し、車が八千代市米本のコンビニの駐車場に入ったのを確認。
 警察に通報し、駆け付けた警察官が春日容疑者を現行犯逮捕しました。
 春日容疑者は調べに対し、「交通事故を起こして逃げたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
 教諭の逮捕を受け、検見川高校は、「事実確認が取れ次第、生徒や保護者に心配をかけないよう対応していく」とコメントしています。
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片山さつきを乗せた車が信号無視事故で「被害者置き去り」
「週刊文春」 2022/11/09
 安倍晋三元首相の国葬が行われた翌日の9月28日、静岡県浜松市の市庁舎に面した丁字路。赤信号にもかかわらず、シルバーの日産ティアナが突っ込み、1台の車に衝突した。騒然となる事故現場。ティアナから降りてきたのは、片山さつき参院議員(63)だった。
※追記
 この事故は、運転手は上記国会議員ではなかったが、明らかに事故を認知しておきながら、その後の関係者としての聴取だとか自己のスケージュール都合を優先したのだろうが、一度は現場を立ち去っており、その後運転手は警察に出頭したという。
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