私の思いと技術的覚え書き

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佐賀・カーブでバスが電柱にぶつかり大破

2023-04-30 | 事故と事件
佐賀・カーブでバスが電柱にぶつかり大破
 どうやら進行方向へ向かい右カーブでの車両単独事故のように見えるが、ガードレール外側に立つ電柱がぶち折れていると云うところが不謹慎とはなるが事故観察者としては興味深く見るところだ。このことは、もし電柱がなかったら、ガードレール外へバスは転落したかもしれないことを予見させることでもある。

 その様な転落事故になっていたら、到底負傷者も多発して大ごととなっていただろう。しかし、そもそも、今回の電柱ぶち折れ事故でも、これだけ車両の大破事故で、負傷者なしというのだが、乗員が若い高校生中心で、多少の打撲はあったにしても、負傷なしとなった様に想像できる。これが高齢者中心の乗客なら、重傷扱い者が出ても不思議ではあるまい。
 その様な視点では、物損事故ではどんな大きな事故でも、運転者の行政処分なしで済むから運転者は免許上の不利益はない。ただし、これだけの事故を起こし、運輸支局の該当バス会社への立入監査を受けるだろう。その上で、何らかの運行管理上の行政処分は受けるのではないだろうか。そもそも、税務署の臨検査察とか、指定工場の臨時監査と同様に、運輸支局の臨時監査となると、何が何でも落ち度を見つけにゃ済まさぬという意気込みで監査を実施するから国家権力者は恐ろしいところがある。

 なお、本件バスは恐らく新車から5年以内の比較的新しい車両の様だが、ぱっと見だが、修理費数千万は要する大破だと私見ながら見る。車両保険が付保されていれば問題ないが、そうでないとすれば、そくざに修理着工の決断までを小規模バス会社ではしかねるところだろうと想像する。また修理着工しても、バス部品はの納期が長く、少なくとも修理着工後半年程度は要するだろう。


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高校生41人が乗った貸し切りバスが電柱に衝突 けが人なし スリップか【佐賀県】
佐賀ニュース サガテレビ 4/29(土) 18:45配信
 29日午前、神埼市の県道で福岡県の高校生およそ40人が乗った貸し切りバスが電柱に衝突する事故がありました。けが人はいませんでした。
 午前10時40分ごろ、神埼市脊振町服巻で県道を走っていた貸切バスが、道路脇の電柱に衝突しました。運転していたのはバス会社の60代の男性で、バスには福岡県の高校に通う生徒41人と教員2人が乗っていましたがけが人はいませんでした。
警察によりますと、高校生は佐賀市内の施設で研修を終えて学校に帰る途中だったということです。運転手は警察の調べに対し「バスがスリップして電柱に衝突した」と話していて、警察は詳しい事故の原因を調べています。


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