私の思いと技術的覚え書き

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ホンダジェット・量産型機初飛行のこと

2010-12-27 | 技術系情報

 故本田宗一郎氏が自ら書き表した著書や他者の評伝などを見るに付け、本田氏は飛行機というものに、ある意味で憧れを抱いていたのでしょう。このことは、本田氏が現役当時、自ら小型機の操縦免許を取得して乗り回し、小型機専門の本田航空を設立したことからも明かなことと思います。
 そんな、本田氏にとって、将来はクルマだけでなく空の世界でもホンダを飛ばしたいという思いがあったのであろことは十分想像できることでしょう。そして、本田氏の夢が数十年を経て実現に向かって近づいていることが報じられました。
 このニュースは、新型機であるホンダジェットが量産型初号機の初飛行に成功したとのものです。同機は、今後各種のテストを繰り返し、米連邦航空局の型式指定の取得を目指すとのことで、約2012年には市販を開始したいと記されています。
 同機の市販価格は1機3億数千万円程度に設定されるそうです。それでも、大・中型航空機やコスト度外視の軍用機ならいざ知らず、需要は広がりつつあるというものの小型のビジネスジェット機の限られた市場では、採算を出して行くのは大変なことだろうと想像されます。でも、大空を自在に飛翔する航空機の製造メーカーを有することは、我が国の先進性を示すことでもあり、頼もしいことと感じられます。
 なお、故本田宗一郎氏は、冥界から今回の出来事をみていて「よし、よし、もう少しだ!」と言っておられることと思います。


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