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広島・小型クレーン付きトラック転落事故

2022-05-27 | 事故と事件
広島・小型クレーン付きトラック転落事故
 この小型クレーン付きトラックの転落事故だが、事故が生じたのは5/16のことだ。それが今日(5/27)に引き上げ作業が行われたとの報だ。今回の転落車の回収は、下方転落場所で、転落車を切断細分化して、正規のクレーン車で吊り上げ回収を行っている様だ。

 今回報で初めて知ったのだが、当初は小型クレーン車を別のクレーン車で吊り上げ、そして下方に下ろそうと作業していて生じたのだと思い込んでいた。と云うのは、小型クレーン付き車で、こんな20m近くある低所に吊り下げる作業を行うことは、その吊り上げ移動距離(これはブームの最大起伏角かつ最大ブーム長で決まるだろう)が、この小型クレーンでは限界値に近いのではなかろうか。だから、この小型クレーン付き車で別の吊り荷を吊り下げ、自身もろとも転落したとは夢にも思わなかった。ただ。事故直後の映像に、吊り作業を行ったクレーン車がないが、早々に引き上げたのかと訝しんでいた次第だ。

 今次報で、吊り下げは小型クレーンを使用し、荷台の小型機械を吊り下げようとして、自身もろとも下方へ転落したと判る訳だが、これ見たクレーン専業者、何をキチガイ沙汰をやっているのかと呆れているのではないかろうか。

 これは警察と云うより、広島労働基準監督署はしっかり関係者を捜査し、監督権限のある者をしっかり把握し、検察に告訴しなければならない事件だろう。






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事故から10日後ようやく... 引きあげ開始になぜ時間?
フジテレビ系(FNN) 5/27(金) 19:12配信
 フェンスの向こうで、横倒しになったトラック。
 部品などが上に引き揚げられ、荷台の部分もがっちりと縛られ、クレーンでつり上げられていく。
 事故があったのは、16日。
 広島市で、クレーンつきのトラックが、およそ18メートル下の人工池に転落。
 作業員2人が巻き込まれ、死亡した。
 当時トラックは、作業車を降ろそうと、クレーンでつり下げていて、バランスを崩し、転落したという。
 トラックの引き揚げ作業が始まったのは、26日。
 事故が起きてから、10日後のことだった。
 なぜ、時間がかかったのかというと...。
 転落した車両は重量があるため、バーナーで細かく分解してから、上へと引き揚げる必要があった。
 工事の発注元だった広島県は、「つり下げていた作業車が、想定よりも重い機種だった」などとしているが、警察は、業者の安全管理に問題があったとして、捜査している。
テレビ新広島


#広島クレーン車転落事故 #転落車を切断細分化して正規のクレーン車で回収


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