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 私の思いと技術的覚え書き

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寺子屋指南 その15 組織体における研修の価値感【訂正追記】

2021-04-24 | 賠償交渉事例の記録
 先回の記述で自研センターの研修が、本年度から自研センターへの集合で行うことを取り止めているということを記した。そして、研修内容はどうしているのだろうか?と云うことで、「予め自研センターで作成したビデオ教材を損保各社に配布し、受講者に視聴させると共に、それに付随する講義は各社マターで行う様にしているのではないかと想像している。」と記した。しかし、その後の情報では、ちょっと異なる実態にあることを知ったので、訂正追記しておきたい。

 今年度の自研センター研修は、同センターへの集合は取り止めていることは確かだが、研修自体は作業観測などの実習は予めビデオ教材を使用し各社マターではなく、多分Zoomもしくはそれに類似したIT通信会議・研修システムを利用し、各クラスの講義をリアルタイムで開催していると云うことだという。

 つまり、研修講義は、クラス担当講師がZoomでいえば「パネリスト」となって開催し、受講者は定時開催の時刻にPCの前で待機し備えている。この際の受講者の場所は、会社の会議室でも自宅でも自由だろう。

 そして、パネリストの講師は、研修の開始の挨拶から始まり、各種講義を適宜パワーポイントの図や写真、動画などの表示と合わせて進行する。実際の集合研修と同様に50分くらいの講義毎に、10分程度の休憩を挟み講義を進行させて行く。

 一方、自研センター研修では、俗に「作業観測」という実際の修復作業を観測し、各自がそれぞれの部位の作業時間を計測したり、作業手法を知るというものがある。これについては、予めビデオ録画を使用すると考えていたが、リアルタイムに撮影放映し、休息時間を挟んで進行すると云うことらしい。つまり、撮影者は場合によっては複数以上おり、適宜スイッチャーがいて、注目の画面ではクローズアップした場面としたり、カメラを引いて広範囲を写したりということで進めるとのことらしい。

 当然、作業観測の終了後は、クラス担当のパネリストが主導しつつ、作業観測の時間を集計し、適切な見積を仮定して、妥当な作業時間を認知させると云うことになるのだろう。

 また、1つのコースでも、科目によっては専門者として別の講師がパネリストになって、受け持ち範囲の、例えば「整合性に関わる傷とか付着物から何が判るか」といった様な講義を行うのだろう。

 なおZoom相当のIT通信システムでは、双方向の会話ができるので、講師側から特定の受講生を指名して質問を与えて理解しているのかの確認とか、逆に受講生から講師に対して、逆質問をして例えば形態が違う事故ではどう考えたら良いのかなどの質問もできる。

 これらの講師から受講生への質問や、受講生から講師への質問は、その都度、講師や受講生の顔がアップになり、話す内容は、受講生全員が共有することができる点は、集合研修と同様の効果を生むだろう。

 なお、ここまで知る内容で、例えば作業観測で、例えば作業者が車両のなんらかの影に隠れて何をしているのか判らないとか、室内側のダッシュパネルとかフロアパネルの状態が何処まで変形していたのかとか、現状の直り具合はどうかとか、作業中はそこまでのぞき込めないので、熱心な受講生は感心を持つ者も多くいる。その場合、休憩時間にのぞき込んで、改めて自認しつつ理解を深めるという行為を行っていたのだが、こういう点はIT通信では難しいところだろう。

 それと、休憩中とか講義終了後に、会社が異なる受講生同士が日頃の業務について聞き合ったりして、刺激を与え合うという効果が集合研修においてはあるものだが、この辺りの効果を生みことも難しいところとなるだろう。

【従前記事】寺子屋指南 その15 組織体における研修の価値感
2021-04-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/4b20ad989f77e0119b62dd708ec3eac0

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