スープラ DB の研究 その2
スープラ研究その2として、エンジン内部などの旧来の常識を変える機構を記そうと思っていたが、このクルマBMWと一緒に昨年8月にリコール対策が行われいることを知ったので、このことから知る、このエンジンの新たなメカニカルの特徴点などを記してみたい。
このリコール内容は、エンジンがスイッチ操作の仕方で逆回転する場合があり、その時バキュームポンプが損傷の恐れがあるとの内容で、エンジンECUプログラム(ファームウェア)の書き換えを行うという内容だ。実はその1でバルブトロニックのことをかなり貶して記したが、この場合従来のバキュームサーボを使用していれば(このクルマは使用している)、それ用のバキュームポンプがあるはずだが、何処に付いているのかの説明が修理書から見つからなく、やっと見つけたのは新型車解説書の中に「軽量化されたアルミニウム製のハウジング内に、吐出量可変オイルポンプとバキュームポンプを統合したタンデム式のオイルポンプASSYとしました。」とあるではないか。つまり、エンジンオイルポンプは、エンジン下部のオイルパン内に付くが、これの同軸上にバキュームポンプもあるという構造だ。
BMW系(ミニ)も含むが、バルブトロニック移行のエンジンを触れた者なら、このバキュームポンプはエンジン後端のカムシャフトで駆動される機構だが、非常にオイル漏れを起こすことが多い部品なのだ。それが、エンジン外部でなく、エンジン内部に移ったのはいいが、エンジンがちょっと逆転した程度でバキュームポンプが損壊するとは、構造としてどうなのかと疑問を感じる不具合だ。
それと、スバルのレヴォーグというクルマが2020年に発売されているが、これはブレーキバイワイヤで、バキュームサーボは使用しておらず、電動油圧ポンプで加圧したブレーキフルードを適宜ホイールシリンダ側に流すし、ここでABSやVSCとか衝突軽減ブレーキも動作も行う。しかも、このサプライヤは独ボッシュだ。ただし、このスープラもしくは新型Z4の開発時点では、この新機構が未だ知れていなかったのだろう。なお、ブレーキバイワイヤは、プリウスでは初代から搭載しており、ブレーキ機構の倍力に負圧は使用していない。そういう点では、ちょっと遅れたシステムになっているのだが、ブレーキバイワイヤでなくても、ABS&VSCアクチュエーターの増圧機能で、自動ブレーキに操作はできるのだが、制御の緻密さという面では一段落ちるのではないだろうか。
リコール内容については、トヨタスープラとBMWの両方を掲載しておくが、BMWの方はかなり広い範囲のクルマに対象車はあるが、何れも新しいエンジンのもの、つまりオイルポンプとバキュームポンプがタンデム構造のものが対象となるのだろう。
ここで、ちょっと驚いたのが、BMWのリコール実施内容で2択があることで、一つは販売店に入庫し診断機で実施するは今まで同様だ。驚いたのは二つ目の「対象車両へ沿革送信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。」と云うところだ。
まあ、このことはスマホやPCなどのアプリのバーションアップとか、OS(アンドロイドとか)のバージョンアップと同じだが、最近巷云われるOTA(オーバーザエア)ということだ。
ただし、このアプリにしてもファームウェアにしてもバーションアップ(プログラムの差し替え)というのは結構リスクがある作業なのだ。つまり、ソフトのインストール最中に、電源の断とかOTAではあり得ないだろうが、PCなどでケーブルが抜けたりすることで、ファームウェアもしくはアプリのプログラムの極一部でも欠損すると、再度のブート(プログラムの読み込み立ち上がり)ができなくなるというリスクなのだ。PCを自作で作っている様な方ならこのことは、マザーボードのファームウェアバージョンアップで意味は理解できるだろうが、結構失敗して困ったと云う方もいるかもしれない。この実例で、最近のニュースでも、確かシャープのテレビだったと思うが、不具合を修正したファームウェアそのものにバグがあり、もう起動できなくなり、サービスマンが出向かないと修正ができないと云う不具合のことが報じられている。おそらく、この場合ファームウェアはROM(もしくはP-ROMとかEEPROMなどの不揮発性メモリに書き込まれ記憶されており、特別の入力信号で書き換えができるもの)という通常は読み出し専用メモリーに記録されているのだが、起動もできなくなった場合は、そのROMがソケットタイプであれば外してROMライターという専用書き込み機で書き込むか、外せないタイプ基板実装式であれば、特殊な被せるソケットで書き換える操作を行うことになる。
#スープラ DB型 研究
スープラ研究その2として、エンジン内部などの旧来の常識を変える機構を記そうと思っていたが、このクルマBMWと一緒に昨年8月にリコール対策が行われいることを知ったので、このことから知る、このエンジンの新たなメカニカルの特徴点などを記してみたい。
このリコール内容は、エンジンがスイッチ操作の仕方で逆回転する場合があり、その時バキュームポンプが損傷の恐れがあるとの内容で、エンジンECUプログラム(ファームウェア)の書き換えを行うという内容だ。実はその1でバルブトロニックのことをかなり貶して記したが、この場合従来のバキュームサーボを使用していれば(このクルマは使用している)、それ用のバキュームポンプがあるはずだが、何処に付いているのかの説明が修理書から見つからなく、やっと見つけたのは新型車解説書の中に「軽量化されたアルミニウム製のハウジング内に、吐出量可変オイルポンプとバキュームポンプを統合したタンデム式のオイルポンプASSYとしました。」とあるではないか。つまり、エンジンオイルポンプは、エンジン下部のオイルパン内に付くが、これの同軸上にバキュームポンプもあるという構造だ。
BMW系(ミニ)も含むが、バルブトロニック移行のエンジンを触れた者なら、このバキュームポンプはエンジン後端のカムシャフトで駆動される機構だが、非常にオイル漏れを起こすことが多い部品なのだ。それが、エンジン外部でなく、エンジン内部に移ったのはいいが、エンジンがちょっと逆転した程度でバキュームポンプが損壊するとは、構造としてどうなのかと疑問を感じる不具合だ。
それと、スバルのレヴォーグというクルマが2020年に発売されているが、これはブレーキバイワイヤで、バキュームサーボは使用しておらず、電動油圧ポンプで加圧したブレーキフルードを適宜ホイールシリンダ側に流すし、ここでABSやVSCとか衝突軽減ブレーキも動作も行う。しかも、このサプライヤは独ボッシュだ。ただし、このスープラもしくは新型Z4の開発時点では、この新機構が未だ知れていなかったのだろう。なお、ブレーキバイワイヤは、プリウスでは初代から搭載しており、ブレーキ機構の倍力に負圧は使用していない。そういう点では、ちょっと遅れたシステムになっているのだが、ブレーキバイワイヤでなくても、ABS&VSCアクチュエーターの増圧機能で、自動ブレーキに操作はできるのだが、制御の緻密さという面では一段落ちるのではないだろうか。
リコール内容については、トヨタスープラとBMWの両方を掲載しておくが、BMWの方はかなり広い範囲のクルマに対象車はあるが、何れも新しいエンジンのもの、つまりオイルポンプとバキュームポンプがタンデム構造のものが対象となるのだろう。
ここで、ちょっと驚いたのが、BMWのリコール実施内容で2択があることで、一つは販売店に入庫し診断機で実施するは今まで同様だ。驚いたのは二つ目の「対象車両へ沿革送信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。」と云うところだ。
まあ、このことはスマホやPCなどのアプリのバーションアップとか、OS(アンドロイドとか)のバージョンアップと同じだが、最近巷云われるOTA(オーバーザエア)ということだ。
ただし、このアプリにしてもファームウェアにしてもバーションアップ(プログラムの差し替え)というのは結構リスクがある作業なのだ。つまり、ソフトのインストール最中に、電源の断とかOTAではあり得ないだろうが、PCなどでケーブルが抜けたりすることで、ファームウェアもしくはアプリのプログラムの極一部でも欠損すると、再度のブート(プログラムの読み込み立ち上がり)ができなくなるというリスクなのだ。PCを自作で作っている様な方ならこのことは、マザーボードのファームウェアバージョンアップで意味は理解できるだろうが、結構失敗して困ったと云う方もいるかもしれない。この実例で、最近のニュースでも、確かシャープのテレビだったと思うが、不具合を修正したファームウェアそのものにバグがあり、もう起動できなくなり、サービスマンが出向かないと修正ができないと云う不具合のことが報じられている。おそらく、この場合ファームウェアはROM(もしくはP-ROMとかEEPROMなどの不揮発性メモリに書き込まれ記憶されており、特別の入力信号で書き換えができるもの)という通常は読み出し専用メモリーに記録されているのだが、起動もできなくなった場合は、そのROMがソケットタイプであれば外してROMライターという専用書き込み機で書き込むか、外せないタイプ基板実装式であれば、特殊な被せるソケットで書き換える操作を行うことになる。
#スープラ DB型 研究