静岡・トーカイホールディングス社長が電撃解任
静岡県を中心にガスやケーブルテレビなど多項目の事業を展開しているTOKAIだが、2年前に関係企業のそれぞれで、2名合計で5億円超の着服があったと報じられているが、その後の詳細は不明だ。そのTOKAIで、昨年9月の取締役会で11年間最上位職に居座り続けた鴨田勝彦(元通産官僚出身)が電撃解任されたという。
この理由は鴨田氏の、到底業務とは関係あると思えない経費の使い方にあったと云うのだが、その内容が凄まじい。会社の名義で購入した静岡駅近くの指折りの高級タワマンをプライベートで使ったり、ベンツ、センチュリー、アルファードといった高級車を社用車扱いで乗り回すなどなど、典型的で陳腐な経費の不正流用が窺える。さらには長野・蓼科にある会社のゲストハウスで女性コンパニオンと44回の混浴を楽しんだなど、昨今のコンプライアンス意識の高まりからは到底考え難い、堕落しきった所業の数々も報告されているという。
近年、日本の大企業不祥事がさまざまな形で噴出し続けているが、このTOKAIなどは、堕落し弛緩しきった、およそ規範意識がないリーダーの存在があることを感じさせる報だ。
【過去記事】
トーカイ(静岡市本社)で従業員2名五億円超を着服・詳細明かさず
2021-10-11 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/15508ccf956e96dae70bbefcd833229b
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静岡新聞 2023年4月4日(火)
TOKAIHD 社長電撃解職なぜ 背景をまとめました
2022.9.16
不適切な経費請求があったとして、TOKAIホールディングスの鴇田勝彦代表取締役社長兼最高経営責任者=CEO=(77)が15日、電撃解職されました。11年にわたってトップに君臨し、ガス事業やケーブルテレビ事業を全国規模に拡大した鴇田氏。解職の経緯と鴇田氏の過去の言動をまとめました。
〈キュレーター:編集局未来戦略チーム 楢橋璃歩〉
私的な会食費 交際費として複数回請求した疑い
TOKAIホールディングス(HD)は15日開いた取締役会で、不適切な経費の使用が発覚したとして鴇田勝彦代表取締役社長兼最高経営責任者=CEO=(77)の解職を決議したと発表した。後任に子会社TOKAIの小栗勝男代表取締役社長(63)が同日付で就任した。
同HDによると、鴇田氏は私的な会食費を交際費として複数回請求した疑いが持たれている。弁護士や公認会計士らでつくる外部調査委員会を同日設置し、不適切な請求を行っていた具体的な期間や件数、金額などを精査する。同HDは同日、鴇田氏が取締役を兼務する子会社8社で臨時株主総会を開き、解任手続きを済ませた。
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【取締役まで辞任】《混浴は仕事のうち?》名門企業TOKAIに降ってわいたクーデター劇「44回の混浴」で解任された社長の不適切な経費
文春オンライン 4/4(火) 16:12配信
昨年、静岡の名門企業TOKAIで起こったクーデター騒動で社長の座を追われて取締役に降格されていた鴇田勝彦氏(77)。“品位を欠いた”経費の使い方を問題視され、取締役からの辞任も求められていたが、先月31日付で正式に辞任することになった。
“品位を欠いた”経費は約1100万円のぼると指摘されている。元キャリア官僚社長は、いったいどのように経費を使い込んだのか。
業務とはとても関係があるとは思えない鴇田氏の経費の使い道を追った当時の記事を再公開する。(初出:2022年12月23日。肩書・年齢は当時のまま)
◆◆◆
東証プライム上場企業で、半沢直樹もびっくりの“クーデター”が起きた。
舞台となっているのは、プロパンガスやケーブルテレビ事業で知られる静岡の名門企業・TOKAIホールディングス。今年9月の取締役会で、当時社長だった鴇田(ときた)勝彦氏(77)が突如として取締役の全員一致で解任されたのだ。それから3カ月後の12月15日、社内外の関係者からの聞き取りをベースに、同社は182ページにのぼる調査報告書を開示し鴇田氏の「不正経費」を公表した。
タワマン、高級車、混浴…堕落しきった所業の数々
報告書には“不正”の実態が記述されている。会社の名義で購入した静岡駅近くの指折りの高級タワマンをプライベートで使ったり、ベンツ、センチュリー、アルファードといった高級車を社用車扱いで乗り回すなどなど、典型的で陳腐な経費の不正流用が窺える。さらには長野・蓼科にある会社のゲストハウスで女性コンパニオンと44回の混浴を楽しんだなど、昨今のコンプライアンス意識の高まりからは到底考え難い、堕落しきった所業の数々も報告されている。
報告書は鴇田氏が「不正が疑われる経費」として、これまでに1110万円以上使用した可能性があると結論付けている。鴇田氏とはどのような人物なのか。全国紙記者が解説する。
「鴇田氏は開成中・高、東大法学部を卒業して通産省(当時)に入省した元キャリア官僚で、在職時には京都府副知事や中小企業庁長官も経験した、まさに絵に描いたエリートです。TOKAIホールディングスでは2011年の就任から解任に至る今年9月まで、11年間社長に君臨し続ける長期政権を築いていました」
これまた典型的な天下り社長だった鴇田氏。その上、任期中の経営手腕が評価されていたわけでは必ずしもないという。
「2021年に発覚した会社の不祥事を受け、幹部らの役員報酬が直近で0~2000万円にカットされていた時期にも、鴇田氏だけは1億2000万円の高額報酬を受け取り続けました。その額は、全役員報酬のうち45%を占めるほどの異常な偏りです。役員定年70歳という社内規定も、後継者育成のめどが立つまではと退任時期をずるずる延長していました。こうした事実からも、“鴇田政権”の腐敗を嘆く声は社内でくすぶっていたようです」
※鴇田勝彦
鴇田 勝彦(ときた かつひこ)は、日本の官僚、実業家。元・中小企業庁長官。元・株式会社TOKAIホールディングス 代表取締役社長CEO、元・株式会社ザ・トーカイ代表取締役会長。1945/4/6生まれ77才。
静岡県を中心にガスやケーブルテレビなど多項目の事業を展開しているTOKAIだが、2年前に関係企業のそれぞれで、2名合計で5億円超の着服があったと報じられているが、その後の詳細は不明だ。そのTOKAIで、昨年9月の取締役会で11年間最上位職に居座り続けた鴨田勝彦(元通産官僚出身)が電撃解任されたという。
この理由は鴨田氏の、到底業務とは関係あると思えない経費の使い方にあったと云うのだが、その内容が凄まじい。会社の名義で購入した静岡駅近くの指折りの高級タワマンをプライベートで使ったり、ベンツ、センチュリー、アルファードといった高級車を社用車扱いで乗り回すなどなど、典型的で陳腐な経費の不正流用が窺える。さらには長野・蓼科にある会社のゲストハウスで女性コンパニオンと44回の混浴を楽しんだなど、昨今のコンプライアンス意識の高まりからは到底考え難い、堕落しきった所業の数々も報告されているという。
近年、日本の大企業不祥事がさまざまな形で噴出し続けているが、このTOKAIなどは、堕落し弛緩しきった、およそ規範意識がないリーダーの存在があることを感じさせる報だ。
【過去記事】
トーカイ(静岡市本社)で従業員2名五億円超を着服・詳細明かさず
2021-10-11 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/15508ccf956e96dae70bbefcd833229b
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静岡新聞 2023年4月4日(火)
TOKAIHD 社長電撃解職なぜ 背景をまとめました
2022.9.16
不適切な経費請求があったとして、TOKAIホールディングスの鴇田勝彦代表取締役社長兼最高経営責任者=CEO=(77)が15日、電撃解職されました。11年にわたってトップに君臨し、ガス事業やケーブルテレビ事業を全国規模に拡大した鴇田氏。解職の経緯と鴇田氏の過去の言動をまとめました。
〈キュレーター:編集局未来戦略チーム 楢橋璃歩〉
私的な会食費 交際費として複数回請求した疑い
TOKAIホールディングス(HD)は15日開いた取締役会で、不適切な経費の使用が発覚したとして鴇田勝彦代表取締役社長兼最高経営責任者=CEO=(77)の解職を決議したと発表した。後任に子会社TOKAIの小栗勝男代表取締役社長(63)が同日付で就任した。
同HDによると、鴇田氏は私的な会食費を交際費として複数回請求した疑いが持たれている。弁護士や公認会計士らでつくる外部調査委員会を同日設置し、不適切な請求を行っていた具体的な期間や件数、金額などを精査する。同HDは同日、鴇田氏が取締役を兼務する子会社8社で臨時株主総会を開き、解任手続きを済ませた。
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【取締役まで辞任】《混浴は仕事のうち?》名門企業TOKAIに降ってわいたクーデター劇「44回の混浴」で解任された社長の不適切な経費
文春オンライン 4/4(火) 16:12配信
昨年、静岡の名門企業TOKAIで起こったクーデター騒動で社長の座を追われて取締役に降格されていた鴇田勝彦氏(77)。“品位を欠いた”経費の使い方を問題視され、取締役からの辞任も求められていたが、先月31日付で正式に辞任することになった。
“品位を欠いた”経費は約1100万円のぼると指摘されている。元キャリア官僚社長は、いったいどのように経費を使い込んだのか。
業務とはとても関係があるとは思えない鴇田氏の経費の使い道を追った当時の記事を再公開する。(初出:2022年12月23日。肩書・年齢は当時のまま)
◆◆◆
東証プライム上場企業で、半沢直樹もびっくりの“クーデター”が起きた。
舞台となっているのは、プロパンガスやケーブルテレビ事業で知られる静岡の名門企業・TOKAIホールディングス。今年9月の取締役会で、当時社長だった鴇田(ときた)勝彦氏(77)が突如として取締役の全員一致で解任されたのだ。それから3カ月後の12月15日、社内外の関係者からの聞き取りをベースに、同社は182ページにのぼる調査報告書を開示し鴇田氏の「不正経費」を公表した。
タワマン、高級車、混浴…堕落しきった所業の数々
報告書には“不正”の実態が記述されている。会社の名義で購入した静岡駅近くの指折りの高級タワマンをプライベートで使ったり、ベンツ、センチュリー、アルファードといった高級車を社用車扱いで乗り回すなどなど、典型的で陳腐な経費の不正流用が窺える。さらには長野・蓼科にある会社のゲストハウスで女性コンパニオンと44回の混浴を楽しんだなど、昨今のコンプライアンス意識の高まりからは到底考え難い、堕落しきった所業の数々も報告されている。
報告書は鴇田氏が「不正が疑われる経費」として、これまでに1110万円以上使用した可能性があると結論付けている。鴇田氏とはどのような人物なのか。全国紙記者が解説する。
「鴇田氏は開成中・高、東大法学部を卒業して通産省(当時)に入省した元キャリア官僚で、在職時には京都府副知事や中小企業庁長官も経験した、まさに絵に描いたエリートです。TOKAIホールディングスでは2011年の就任から解任に至る今年9月まで、11年間社長に君臨し続ける長期政権を築いていました」
これまた典型的な天下り社長だった鴇田氏。その上、任期中の経営手腕が評価されていたわけでは必ずしもないという。
「2021年に発覚した会社の不祥事を受け、幹部らの役員報酬が直近で0~2000万円にカットされていた時期にも、鴇田氏だけは1億2000万円の高額報酬を受け取り続けました。その額は、全役員報酬のうち45%を占めるほどの異常な偏りです。役員定年70歳という社内規定も、後継者育成のめどが立つまではと退任時期をずるずる延長していました。こうした事実からも、“鴇田政権”の腐敗を嘆く声は社内でくすぶっていたようです」
※鴇田勝彦
鴇田 勝彦(ときた かつひこ)は、日本の官僚、実業家。元・中小企業庁長官。元・株式会社TOKAIホールディングス 代表取締役社長CEO、元・株式会社ザ・トーカイ代表取締役会長。1945/4/6生まれ77才。