私の思いと技術的覚え書き

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自衛隊パワハラ自殺・仲間意識はなくなったのか

2023-04-03 | コラム
自衛隊パワハラ自殺・仲間意識はなくなったのか
 この報は自衛隊内で繰り返されるパワハラからの自殺を扱ったものだが、一般企業でも同様のことがあり得ると思える。
 スマホのLINEで母親とのやりとりしか、被害者はその心情を訴える相手がいなかったのか?
 周りの仲間は、おかしいなと気付いていた者はいなかったのか?
 こと戦闘行動に入れば、互いの連携がその勝敗のみならず、生死に大きく関与する軍隊組織においてこれなのだが、これで自衛隊は勝ち抜けるのだろうか。
 日本の交通事故死は3千名を下回っている、ところが、毎日毎日繰り返される鉄道人身事故とか、アパートの1室で相当の時を経て発見される孤独死とか親子餓死など、日本のおかれた自殺に類する事例は年間2万を恒常的に超えている病める国が日本だ。

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「もー、限界です」逃げ場なく命絶つ海自隊員…艦艇で繰り返されるパワハラ
西日本新聞 4/3(月) 9:50配信
 西山大弥さんが亡くなる数日前に母親に送っていたLINE(ライン)のメッセージ(遺族提供)

 海上自衛隊の艦艇ではこれまでも若手隊員が自殺し、裁判などで上官のパワーハラスメントなどが原因と認定される事例が繰り返されてきた。防衛省の対策もむなしく、深刻なハラスメント根絶にはほど遠い。過去に自死した隊員の遺族は「弱い立場の隊員が追い込まれる組織風土を変えて」と声を上げる。
 「もー、限界です」「理不尽なことで怒られて」…。
 護衛艦「あけぼの」で2021年2月に自殺した西山大弥さん=当時(20)=は亡くなる数日前、母親にLINE(ライン)でパワハラ被害を受けている苦境をうかがわせるメッセージを送っていた。遺族は昨年、当時の艦長らから謝罪を伝えられたものの、パワハラに関して曖昧な回答。今回、提訴を決めた父親の賢二さん(48)は「息子の名誉のためにも、二度と同じ思いをする人を出さないためにも、何があったのか明らかにしたい」と話す。
 海自では1999年、あけぼのと同じ佐世保基地を母港とした護衛艦「さわぎり」で3等海曹=当時(21)=が自殺。遺族が起こした民事訴訟で、福岡高裁は上官の侮辱的言動が自殺の原因になったと認定、国に対し計350万円の賠償を命じた。
 04年と14年にも、上官らから暴行を受けるなどした護衛艦の男性隊員が自死した。防衛省が15年にようやくパワハラ防止指針を作った後、18年には補給艦「ときわ」で3等海尉=当時(32)=が自ら命を絶ち、パワハラが一因となったとして当時の艦長らが懲戒処分となった。
 また、昨年6月には元陸上自衛隊員の五ノ井里奈さんが性被害を告発し、大きく報道された。これを機に、防衛省が全自衛隊員を対象にハラスメント被害を調べる「特別防衛監察」を実施した結果、同11月末までに1414件もの被害申告があった。うちパワハラが8割を占め、政府は「組織の根幹を揺るがすもの」(岸田文雄首相)とハラスメント対策を喫緊の課題に掲げるが、出口は一向に見えてこない。
 護衛艦さわぎりでの自死で息子を失った樋口のり子さん(75)=宮崎市=は、取材に静かな怒りをにじませる。「護衛艦は外部と接触が制限される環境にあり、パワハラを受けても逃げ場がない。若い隊員が自ら命を絶つことが繰り返されており、国は真剣に対策を考えてほしい」(古川大二、小川勝也)


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