真っ青な秋空の遙か上空を一直線に延びていく航跡、 それは飛行機雲です。この飛行機雲を英語ではコントレイル(contrail)と呼ぶ様です。この発生要因は、航空機のエンジンから排気される水分の様です。また、離着陸時等の高揚力を生じている際の翼端や翼前縁部に生じる低圧が原因となって生じる水蒸気様の気流のことをヴェイパートレイル等と呼ぶ様です。
クルマの世界でも現在のF1グランプリカーのボデーはエアロダイナミクスの塊な訳です。高速で走るレーシングカーのスポイラーの翼端部等で、ヴェイパーが生じている画像を見る機会があります。クルマの場合は航空機とは逆に空力によりダウンフォースを生み出しており、300キロ近い速度では車重を超える力だそうですから凄いものです。しかし、スピンでもして車体の向きが180度逆となれば、揚力で車体は宙を舞うか、そこまで行かなくてもタイヤは急激に接地力を失いコントロール不能となる訳ですから、諸刃の剣とも云えます。