自整業・BP業における危険物質の扱い
製造業で、高集積IC(LSIとかCPU)の製造には、超高純度なシリコンウエハーとか照射露光、焼き付け現像、部品洗浄に使用される、フッ化水素、レジストなどの超高純度(フッ化水素は0.0000と0が12桁付く程度の純度)の原料が必要になり、これら製品の世界的に製造シェアは日本は世界の80%を占めるそうだ。だから、2019年から日本は韓国への同原材料の輸出を停めており、台湾TSMCに次ぐ超LSIの技術を持つ韓国サムソン電子などは、製品の歩留まりが落ち(つまり製造単価が跳ね上がり)、国内経済にも影響を与えていることは知られているところだ。
なお、フッ化水素は劇物でその液体に触れると皮膚を溶かすなどの超危険な物質で、その使用には安易な町工場程度の機械化が十分になされていない製造所では扱えない製品だ。これや薬品ではないが、最近はレーザービームで溶接までを行う溶接機が大メーカーでは使用されているが、街のBP工場だとか一般金属加工業などで気軽に使用できる手操作のレーザービーム溶接機というのも、一般用としては市販されていない。これも、相当な管理環境での使用でないと、使用法によっては多くの危険な要素を持つし、悪意がある転用によっては、銃器に匹敵する殺傷力ある武器になると云うことがある故だろう。
さて、そこまでの危険性はなく即死亡とまでは行かなくても、反復使用とか経年の無頓着使用によっては人の健康状態に悪影響を与える化学製品というのが、自整業とかBP業では使用なされている。まず、有機溶剤系のシンナーなどが上げられるだろう。これらは、塗料は溶けた樹脂に顔料を分散させて成立するが樹脂を溶かして液体状に保持するために必用だし、使用に当たっては適切な塗料の粘度に調整する必用があるが、その調整用だとかにも必須のものだ。
次に、最近接着工法というのが様々な製造場面で使用されると共に、その修理工程でも使う機会が増えている。特にエポキシ接着剤と云われるジャンルのものが多種類存在するが、このエポキシ樹脂の接着剤とか俗にウレタン塗料(二液型塗料とも呼ばれる)などは、主材に対して一定規定量の混合量で硬化剤と攪拌することで、その科学反応(正式には架橋反応とか重合作用と呼ばれる)により、樹脂の結合が網の目状の結合効果をし、高い耐環境暴露性能とか耐溶剤性能を持つ高い性能を発揮できる接着剤として利用が広まりつつある。
この硬化剤としては、アミンとかイソシアネートという活性度の高い科学物質が使用されるのだが、フッ化水素の様に触れた瞬間に皮膚を溶かすまでの攻撃性はないものの、反復だとか経年触れ続けると、皮膚をただれさせたり、微量な揮発性ガス(もしくは蒸気)を出すが、このガスをまともに吸い続けると、肺などの疾患を生み出すとして警告が出されている。このエポキシ接着剤のガスは微量で、さほど大量に扱うのでなければマスクまでは要求されるとはいえない場合もある様だが、少なくとも微風(0.5m/sec以上)の風通しの良い空間での作業が必要とされている。
先日も、最近のスーパーカーなどを扱うBP専業店の実務者の話しとして聞いたのだが、ドライカーボン材の接合用に使用する指定されたエポキシ接着剤で、その臭いだけでシンナーなどの有機溶剤とは違う危険な気分を悪くする臭いがするという話しをしていた。
従って、ウレタン塗装でもエポキシ接着剤でも繰り返し多量の素材を扱う者や、また、パテのサンディングとかFRPのサンディングなど、粉塵が舞い上がる作業を行う場合は、粉塵を長年肺に吸い込み続けると粉塵障害に罹患する可能性があるので注意が必要なのだ。
なお、労働安静衛生法では、一般の工場作業員は健康診断は年1回だが、塗装作業従事者とか類似の作業者は年2回の健康診断が規定されている。
それと、話しは変わるが、エポキシだとかウレタンだとか重合作用を持ったもの(1液でも加熱により重合が起きる熱重合タイプも同様)は、自然環境(25℃)程度の環境では、その成分により一概に云えないが短いものでは3ヶ月程から半年程度で、その活性作用が進行してしまい、硬化して使用できなくなるか、混合してもまともな硬化反応が得られなくなってしまう。これら物質は、なるべく保管時は冷蔵庫内で4℃程度の環境で保管しないと、長期保管で劣化してしまうことを知っておくべきだろう。炭素繊維(CFRP)の半製品として、長尺炭素繊維の織物に予め熱硬化性エポキシ樹脂を含浸させたものをプリプレグと呼ばれるが、これなど冷蔵保管しておかないと3ヶ月で使用不可能になってしまうそうだ。
製造業で、高集積IC(LSIとかCPU)の製造には、超高純度なシリコンウエハーとか照射露光、焼き付け現像、部品洗浄に使用される、フッ化水素、レジストなどの超高純度(フッ化水素は0.0000と0が12桁付く程度の純度)の原料が必要になり、これら製品の世界的に製造シェアは日本は世界の80%を占めるそうだ。だから、2019年から日本は韓国への同原材料の輸出を停めており、台湾TSMCに次ぐ超LSIの技術を持つ韓国サムソン電子などは、製品の歩留まりが落ち(つまり製造単価が跳ね上がり)、国内経済にも影響を与えていることは知られているところだ。
なお、フッ化水素は劇物でその液体に触れると皮膚を溶かすなどの超危険な物質で、その使用には安易な町工場程度の機械化が十分になされていない製造所では扱えない製品だ。これや薬品ではないが、最近はレーザービームで溶接までを行う溶接機が大メーカーでは使用されているが、街のBP工場だとか一般金属加工業などで気軽に使用できる手操作のレーザービーム溶接機というのも、一般用としては市販されていない。これも、相当な管理環境での使用でないと、使用法によっては多くの危険な要素を持つし、悪意がある転用によっては、銃器に匹敵する殺傷力ある武器になると云うことがある故だろう。
さて、そこまでの危険性はなく即死亡とまでは行かなくても、反復使用とか経年の無頓着使用によっては人の健康状態に悪影響を与える化学製品というのが、自整業とかBP業では使用なされている。まず、有機溶剤系のシンナーなどが上げられるだろう。これらは、塗料は溶けた樹脂に顔料を分散させて成立するが樹脂を溶かして液体状に保持するために必用だし、使用に当たっては適切な塗料の粘度に調整する必用があるが、その調整用だとかにも必須のものだ。
次に、最近接着工法というのが様々な製造場面で使用されると共に、その修理工程でも使う機会が増えている。特にエポキシ接着剤と云われるジャンルのものが多種類存在するが、このエポキシ樹脂の接着剤とか俗にウレタン塗料(二液型塗料とも呼ばれる)などは、主材に対して一定規定量の混合量で硬化剤と攪拌することで、その科学反応(正式には架橋反応とか重合作用と呼ばれる)により、樹脂の結合が網の目状の結合効果をし、高い耐環境暴露性能とか耐溶剤性能を持つ高い性能を発揮できる接着剤として利用が広まりつつある。
この硬化剤としては、アミンとかイソシアネートという活性度の高い科学物質が使用されるのだが、フッ化水素の様に触れた瞬間に皮膚を溶かすまでの攻撃性はないものの、反復だとか経年触れ続けると、皮膚をただれさせたり、微量な揮発性ガス(もしくは蒸気)を出すが、このガスをまともに吸い続けると、肺などの疾患を生み出すとして警告が出されている。このエポキシ接着剤のガスは微量で、さほど大量に扱うのでなければマスクまでは要求されるとはいえない場合もある様だが、少なくとも微風(0.5m/sec以上)の風通しの良い空間での作業が必要とされている。
先日も、最近のスーパーカーなどを扱うBP専業店の実務者の話しとして聞いたのだが、ドライカーボン材の接合用に使用する指定されたエポキシ接着剤で、その臭いだけでシンナーなどの有機溶剤とは違う危険な気分を悪くする臭いがするという話しをしていた。
従って、ウレタン塗装でもエポキシ接着剤でも繰り返し多量の素材を扱う者や、また、パテのサンディングとかFRPのサンディングなど、粉塵が舞い上がる作業を行う場合は、粉塵を長年肺に吸い込み続けると粉塵障害に罹患する可能性があるので注意が必要なのだ。
なお、労働安静衛生法では、一般の工場作業員は健康診断は年1回だが、塗装作業従事者とか類似の作業者は年2回の健康診断が規定されている。
それと、話しは変わるが、エポキシだとかウレタンだとか重合作用を持ったもの(1液でも加熱により重合が起きる熱重合タイプも同様)は、自然環境(25℃)程度の環境では、その成分により一概に云えないが短いものでは3ヶ月程から半年程度で、その活性作用が進行してしまい、硬化して使用できなくなるか、混合してもまともな硬化反応が得られなくなってしまう。これら物質は、なるべく保管時は冷蔵庫内で4℃程度の環境で保管しないと、長期保管で劣化してしまうことを知っておくべきだろう。炭素繊維(CFRP)の半製品として、長尺炭素繊維の織物に予め熱硬化性エポキシ樹脂を含浸させたものをプリプレグと呼ばれるが、これなど冷蔵保管しておかないと3ヶ月で使用不可能になってしまうそうだ。