私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

地下鉄サリン事件というテロのこと

2008-03-20 | 事故と事件

 13年前となる1995年は、1月17日の阪神大震災の発生、そして同年の本日となる3月20日の地下鉄サリン事件の発生と大事件が続きました。この地下鉄サリン事件の当時、私の東京勤務時代で、千葉県市川市から東京新橋までを、毎日地下鉄を利用して通勤しておりました。私の乗車していた路線に被害は生じませんでしたが、何と凶悪なテロ事件であったのか、いまでもその驚きと犯人達への怒りは収まりません。正に1995年は、阪神大震災による構造物に対する安全神話の崩壊と、治安への安全神話の崩壊を生じた年であったと感じられます。
 ところで、サリンという猛毒の化学物質は、ナチスドイツで開発されたと伝わります。しかし、その猛毒性と致死に至らぬまでも後遺障害の大きさ等から、追い詰められたナチスドイツ軍でさえ使用されることはなかったとのことです。ところが、その後のイランイラク戦争で、フセイン指揮下のイラク軍が使用したと伝わります。そんなサリンという猛毒性の化学物質を、オウム真理教というカルト教団が密かに開発し、二回の使用に至るまで何故に発見阻止できなかったのか。そして、麻原彰晃(松本智津夫)という異常者の元に、何故にサリン製造ができる様な知的レベルが高いと想像される若者達が集ったのか、驚くべきことの連続です。
 最後に、麻原彰晃(松本智津夫)は「わが国の犯罪史上最も凶悪な犯罪者」と指弾され、その刑は事件発生後の11年も経た2006年9月15日に死刑判決が確定しています。しかし、未だにその執行がなされないのは何故なのでしょうか、国の怠慢に怒りを感じます。


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